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訪問営業のコツは?準備から対話、次回接点までを整える方法

訪問営業のコツは?準備から対話、次回接点までを整える方法

▼ この記事の内容

訪問営業のコツは、予約の有無や訪問履歴で分ける形態と、今回の目的を別々に整理することです。目的に合わせて準備する資料と対話の論点を選び、訪問後は次回の目的・双方の担当・期限・連絡同意を記録します。合意済みの内容と未確認事項を分けて振り返ります。

継続訪問でも、契約前の課題確認と契約後のフォローでは、持参する資料や対話で確かめることが変わります。前回の疑問に答える資料が必要なのか、利用上の問題への対応記録が必要なのかは、訪問回数だけでは決まりません。

営業マネージャーが訪問件数や資料の説明だけで振り返ると、何を確認する予定だったか、何が分かったかを見落とす場合があります。チームで準備や指導の観点をそろえるには、各訪問の目的と確認結果、次回の合意を照らし合わせます。

訪問を選ぶ判断から、目的別の準備、当日の対話、次回接点の記録までを整理します。飛び込み・アポイント済み初回・継続訪問の判断表と、準備や合意の記録欄を使い、次の訪問で確かめることと残すことを選んでください。

訪問営業では形態と目的を分けて考える

同じ訪問先でも、課題を聞く日と提案を相談する日では、準備する材料や対話の進め方が変わります。訪問営業のコツとして、予約や訪問履歴を確認したうえで、今回何を確かめるかを決める方法を提案します。

訪問の形態と目的を別々に整理する

訪問営業では、予約の有無や訪問履歴で分ける「形態」と、その場で何を確かめるかを決める「目的」を区別します。飛び込み・初回・継続という呼び方だけで進め方を決めず、接点づくりや課題確認などの目的を合わせて考えます。

システムズナカシマの訪問営業に関する解説では、訪問の目的を、接点や関係をつくる段階、提案を進める段階、契約後に対応する段階に分けています。[1]これは目的を整理する見方であり、飛び込み・初回・継続という形態との対応を固定するものではありません。

形態を整理するときは、予約の有無と訪問履歴を分けて確認します。飛び込みは予約なしの訪問を指し、初回・継続は訪問履歴で区別します。そのため、初めて訪ねる飛び込みもあれば、予約を取って訪ねる初回訪問もあります。

継続訪問には、契約後のフォローだけでなく、契約前の再商談も含まれます。前回聞けなかった課題を確かめる再訪と、合意した条件で提案を進める再訪では、持参する資料も対話の論点も変わります。訪問回数だけで目的を判断せず、前回の確認結果と今回の約束を照らし合わせることを提案します。

参考:営業活動で結果を出すための6つのコツや成約に影響するマナーについて|システムズナカシマ

形態と目的の組み合わせを確認する

訪問前には、予約の有無・訪問履歴・契約前後の状況と今回の目的を組み合わせ、相手が対話を受け入れる条件と確認事項を整理します。同じ継続訪問でも、課題を確かめるのか、提案を相談するのか、契約後の利用を確認するのかを分けて考えます。

目的を細かく分けると準備が増えると感じる場合は、まず今回確かめたいことを一つに絞ります。「継続訪問だからいつもの資料を持参する」と決める前に、前回残った疑問や今回相手が求める話題を確認します。訪問計画の整理案として、以下の表を使う方法を提案します。営業担当者は今回の訪問に近い状況を選び、相手が対話を受け入れる条件と、その場で確かめる事項を照らし合わせます。

訪問形態 契約前後 今回の目的 相手の受入条件 今回の確認事項
飛び込み訪問です。 新規の契約前を想定します。 接点をつくる可否を確かめます。 訪問先の規則に従い、対話を受け入れる意思を確認します。 用件を聞く意思があるかを確かめます。
アポイント済みの初回訪問です。 契約前を想定します。 課題を確認します。 予定した用件と対話の時間を相手と確認します。 課題仮説と相手の現状が合うかを確かめます。
継続訪問です。 契約前を想定します。 前回の未確認事項を補います。 追加で確認する論点を相手と合意します。 前回残った疑問への回答を確かめます。
継続訪問です。 契約前を想定します。 提案を進めます。 提案内容を検討する意思を確認します。 提案が要件に合うかと、判断に必要な条件を確かめます。
継続訪問です。 契約後を想定します。 利用状況をフォローします。 確認したい利用場面を相手と共有します。 利用上の困りごとと対応が必要な事項を確かめます。

表では、継続訪問を契約前の課題確認・提案と、契約後のフォローに分けています。前回の訪問で提案条件がそろっていなければ、再訪の目的は追加の確認です。訪問を重ねたことだけを理由に、商品説明や契約の相談へ進める必要はありません。

予定した目的よりも、相手が今回の対話を受け入れるかを先に確かめます。話す意思がなければその場で終了し、次回の訪問や連絡を一方的に決めません。受入条件を踏まえたうえで、対面で確かめる必要があるかと相手の希望を判断することが、訪問形態を選ぶ出発点になります。

飛び込み・初回・継続訪問の選び方

訪問形態を選ぶ前に、今回の用件を対面で確かめる必要があるかを判断します。そのうえで、相手の希望、予約の有無、前回の接点で合意した内容を確認し、訪問の進め方を決めます。

対面での確認が必要か、相手の希望を確かめる

訪問を選ぶ判断材料は、対面で確認する必要性と相手の希望です。セレブリックスの訪問営業に関する解説では、商材を対面で確かめてもらう必要性と、相手が対面を希望するかを判断材料として挙げています。[2]

訪問計画では、実物の使い方や現場の設備など、その場で確かめたい対象を具体化することを提案します。資料の説明や条件の確認が電話・オンラインで済むなら、その方法も候補に残します。相手が対面を希望しない場合は訪問を押し付けず、今回の用件をどの方法で確認するかを相談します。

移動時間を抑えたい場合も、必要な確認を省いてよいかは別に判断します。現場でしか確かめられない事項が残るなら、訪問で扱う論点を絞り、事前に資料で確認する事項と分けます。対面で確認する必要がなければ、訪問件数を増やすために予定を入れず、相手と合意した方法で対話を進めます。

参考:訪問営業とは?初対面から発注につなぐ訪問営業実践のコツ11選|セレブリックス

予約の有無と前回の接点から訪問形態を選ぶ

訪問を予定する際は、予約の有無と、前回どのような約束をしたかを確認します。次の表で該当する状況を選び、訪問前に相手と確かめる事項を整理します。

訪問形態を選ぶための整理案
予約・接点の確認 訪問形態の判断 進める前に確かめること
予約がありません。 飛び込み訪問に当たります。 訪問先の規則と、その場で用件を聞く意思を確かめます。
初めて訪ねる相手と日時・用件を合意しています。 アポイント済みの初回訪問として準備します。 面談する相手と、今回扱う論点を確かめます。
前回の訪問で次回の目的・日時を合意しています。 合意した目的で継続訪問を準備します。 前回の未確認事項と、今回用意する材料を確かめます。

予約がない場合は、相手が商談の時間を確保していると考えず、接点をつくる可否の確認から始めます。訪問先の規則や相手の意思を踏まえて進め、対話を受け入れない場合は終了します。その場での応対や退出後の記録を具体化する際は、飛び込み営業での対応と訪問記録の残し方を確認してください。

商談・営業スキル 飛び込み営業のコツは訪問前・訪問時・訪問後で押さえる|準備から振り返りまで解説

予約済みの初回訪問では、日時だけでなく、誰と何を話す約束なのかを確認します。面談の予約があっても、商品提案を求められているとは限らないため、今回の目的に合わせて準備します。課題確認を目的に訪ねる場合の実行手順は、初回訪問の準備と課題を確かめる質問例を参照してください。

商談・営業スキル 営業初回訪問のコツ|準備・話し方・次回につなぐ質問例

継続訪問は、前回の合意を出発点にし、契約前の追加確認・提案と契約後のフォローを分けます。過去に会ったことだけでは再訪問の合意にならないため、約束がなければ、許可された連絡方法で次の接点を相談します。訪問の目的を相手と確認してから、その目的に必要な情報と資料を準備します。

訪問の目的に合わせて準備する情報と資料を決める

訪問の準備では、今回確かめたいことから必要な情報と資料を選ぶ方法を提案します。課題確認、提案、契約後のフォローを分け、確認済みの事実と、当日確かめる仮説を別々に残します。

課題確認と提案で必要な準備資料を分ける

課題確認では、企業情報や前回の接点をもとに、当日確かめる仮説を用意します。提案では、相手と合意した課題や判断条件に対応する説明資料を選びます。訪問回数ではなく、今回の目的から持参する材料を決めます。

情報を整理するときは、相手から聞いた事実と営業担当者の推測を分けます。企業の公開情報から課題を想定しても、相手がその課題を抱えているとは限りません。準備の負担を抑えるため、既存の訪問記録に確認済みの内容と未確認事項を追記し、次の整理案に沿って必要な資料だけを選びます。

訪問目的別の準備整理案
今回の目的 準備する情報と資料 事実として残す内容 当日確かめる内容
課題を確認します。 企業の事業情報、前回の接点の記録、課題仮説を用意します。 情報の出所と、相手が実際に話した内容を残します。 想定した課題があるか、どの業務で困っているかを確かめます。
合意した課題に対して提案します。 合意済みの課題、要件、判断条件に対応する説明資料を用意します。 相手が確認した要件と、提案に求める条件を残します。 提案が条件に合うか、判断に必要な材料が不足していないかを確かめます。
契約前の継続訪問で不足情報を補います。 前回の未確認事項と、今回回答する資料を用意します。 前回確認できた内容と、持ち帰った確認事項を残します。 不足していた条件がそろったか、追加の確認が必要かを確かめます。

継続訪問でも、前回の課題や提案条件が未合意なら、準備するのは不足情報を確かめるための材料です。完成した提案資料を持参できることと、相手が提案を判断できることは分けて考えます。条件がそろっていなければ契約の判断を急がず、確認へ戻します。契約後の訪問では、提案条件よりも利用場面や前回の対応を準備の起点にします。

契約後の訪問では利用状況を確かめる

契約後の訪問では、利用場面、前回の対応、未解決事項を確認し、追加で確かめる相手を整理します。利用状況の情報がなければ未確認として残します。契約前の再商談には、この準備項目をそのまま当てはめません。

準備では、問い合わせへの対応記録と、その後の利用状況を分けて確認します。以下は、導入した業務用機器の使い方について問い合わせがあり、説明資料を送付した後に訪問する、説明用の架空の記入例です。資料を送った事実だけで問題が解消したと判断せず、用意する材料と当日確かめる事項を対にして残します。

契約後の訪問準備の記入例(架空)
準備項目 用意する材料 当日確かめる未確認事項
利用場面を整理します。 問い合わせに記載された操作内容を用意します。 実際に操作する人と、困っている作業場面を確かめます。
前回の対応を確認します。 送付した説明資料と、送付時の連絡記録を用意します。 資料が利用担当者に届き、説明どおりに操作できたかを確かめます。
未解決事項を整理します。 前回受けた問い合わせと、回答した内容を並べて用意します。 困りごとが解消したか、別の問題が残っているかを確かめます。
追加確認の担当を整理します。 自社の対応担当と、顧客側の窓口について分かっている情報を用意します。 利用状況を確認する相手が誰か、窓口に取り次ぎを相談する必要があるかを確かめます。

この例では、資料の送付は確認済みでも、相手が操作できたかは未確認として残しています。返答がないことを問題の解消とみなさず、情報を持つ相手に確認してから記録を更新します。訪問前にすべての回答をそろえる必要はありません。分かっていることと未確認事項を分けたうえで、当日の対話では訪問目的に沿って確かめる論点を絞ります。

訪問目的に合わせて対話で確かめる論点を変える

準備した資料は、今回の目的に必要な確認から使います。課題を確かめる場面と提案を判断してもらう場面、契約後の困りごとに対応する場面を分け、相手の回答に応じて対話を進める方法を提案します。

課題確認では事実と仮説を照らし合わせる

課題確認では、冒頭で今回確かめたいことを相手とすり合わせ、現在の業務で起きている事実を聞きます。事前に用意した仮説に回答を当てはめず、どの作業で何が起きているかを確認し、想定と違う点も記録します。

対話では、回答が次の判断にどう関わるかを意識します。業務の遅れが課題なら、遅れが生じる作業と、その影響を受ける人を確かめます。原因が分からない段階では解決策を決めず、作業の流れや関係者への追加確認を優先します。困りごとの存在と、その原因についての営業担当者の推測を分けて扱います。

相手が答えられない事項は、その場で確定させず未確認として残します。窓口担当者が利用現場の状況を把握していなければ、情報を持つ人への確認が必要かを相談します。最後に、確認できた事実と不足する材料を相手と照合し、提案に進むか、課題確認を続けるかを判断します。

提案とフォローで確認する条件を変える

提案では、合意した課題に提案内容が合うかと、判断に必要な条件を確かめます。契約後のフォローでは、実際の利用状況と残っている問題を確認します。契約前の継続訪問は、今回の用件に応じて課題確認か提案として進めます。

提案の説明を終えたことと、相手が判断できることは分けて考えます。提案範囲、検討に関わる人、未決の条件を確認し、不足があれば次にそろえる材料を整理します。契約後は、前回の対応によって困りごとが解消したかを確かめ、残る問題の対応担当を決めます。目的ごとの確認事項は、次の整理案を使って切り替えます。

提案と契約後フォローの確認論点の整理案
訪問の目的 対話で確かめること 確認が不足している場合の進め方
合意した課題に対して提案します。 課題と提案範囲の対応、検討関係者、費用や実施時期などの未決条件を確かめます。 不足する条件と確認する相手を整理し、判断を急がず追加確認を相談します。
契約前の継続訪問で検討を進めます。 前回の未確認事項が解消したか、課題や判断条件に変更がないかを確かめます。 課題自体が未合意なら課題確認に戻り、条件がそろった段階で提案を進めます。
契約後の利用をフォローします。 実際の利用場面、前回対応後の変化、未解決事項、対応担当を確かめます。 利用状況が分からなければ確認先を相談し、問題が解消したとは記録しません。

同じ継続訪問でも、契約前は判断条件、契約後は利用上の問題を中心に確認します。部下が第一声や表情に緊張を残し、相手の返答を待たず説明を進める場合は、表情・声・間に分けて練習を指導する方法を確認してください。対話で分かった内容は、相手と合意できたことと未確認事項を分け、次回接点の目的・担当者・期限を決める材料にします。

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訪問後は次回接点の目的・担当者・期限を決める

訪問後は、相手と合意した次回の目的・担当者・期限を、未確認事項と分けて残す方法を提案します。次回接点は再訪問に限らず、資料送付や電話での確認も含め、連絡方法と相手の同意を踏まえて決めます。

次回接点で合意した内容と未合意事項を記録する

次回接点の記録には、目的、双方の担当、用意する材料、期限、連絡方法、連絡への同意を残します。営業担当者が予定している作業と、相手が了承した作業を分け、確認していない内容を合意済みとして埋めません。

次回接点の目的は、今回の訪問で残った確認事項に合わせて選びます。次の表は、訪問目的ごとに相手と相談する内容の整理案です。

今回の目的 次回接点の目的の例 相手と合意する内容
接点づくり 用件に関心がある場合に、課題を確認する機会を相談します。 次に話す用件、相手、方法、日時を確認します。
課題確認 回答が得られなかった業務上の事実を追加で確認します。 誰に何を確認し、いつ、どの方法で回答を共有するかを相談します。
提案 未決の提案範囲や見積条件を確認します。 双方の担当、用意する資料、共有期限と連絡方法を確認します。
契約後のフォロー 対応後に困りごとが解消したかを確認します。 対応担当、確認する利用場面、確認時期と連絡方法を相談します。

資料を受け取る了承と、再訪問の了承は分けて記録します。次回接点への同意がなければ、日時や連絡方法を合意済みとして埋めません。

記録の負担を抑えるには、既存の訪問記録に次回の合意欄を追加し、決まった内容を追記します。以下は、契約前の継続訪問を予約し、次回に提案条件を確認する場面の架空の記入例です。顧客側で社内確認を担う人は決まっていないため、担当欄を空欄にしています。

予約済みの継続訪問に向けた合意記録の記入例(架空)
記録項目 相手と合意した内容
次回の目的 提案範囲と見積条件を確認します。
次回訪問の日時 10月20日14時に訪問します。
自社側の担当 訪問した営業担当者が、提案資料の修正と送付を担当します。
顧客側の社内確認担当
用意する材料 今回確認した要件に合わせ、提案範囲と見積条件を整理した資料を用意します。
資料送付の期限 10月19日までに送付します。
連絡方法 面談した窓口担当者へメールで資料を送付します。
連絡への同意 次回の提案条件確認に使う資料を、メールで受け取ることに同意しています。

この例では、窓口担当者への資料送付は合意済みでも、顧客側の社内確認担当は未確認として残します。窓口担当者が社内確認も担うとは推測せず、合意した連絡の範囲で担当を確認する必要があるか相談します。次回訪問の予約と、提案の判断に必要な条件がそろったことは分けて記録します。

相手の返答に応じて継続・保留・終了を分ける

次に確認する条件と接点への合意があれば継続し、条件が未確定なら相手と確認した範囲で保留します。不要という返答を受けた場合は、その提案を終了します。訪問回数を増やすことより、相手の返答に沿って次の行動を決めます。

提案への関心があっても、予算の確定時期が分からなければ、再訪問の日程を先に決める必要はありません。予算が決まった後に相手から連絡するのか、合意した日に営業担当者が状況を確認するのかを相談します。確認日や連絡方法が決まらなければ未合意として残し、一律の再訪間隔を当てはめません。

返信がない場合は、返信を確認できていない事実を残し、断った理由や再連絡への同意を推測しません。以前に合意した連絡の範囲を確認し、追加連絡や再訪問を一方的に予定へ入れないようにします。営業マネージャーは、継続・保留・終了の判断とその根拠を訪問記録で確認し、当初の目的に対して何が分かったかを振り返ります。

営業マネージャーは訪問目的と確認結果を照合する

営業マネージャーの振り返りでは、訪問前に予定した確認事項と、訪問後に分かった内容を並べる方法を提案します。相手と合意した内容や未確認事項をもとに、部下が次の訪問で変える行動を決めます。

訪問件数と目的に沿った確認結果を分けて見る

訪問件数は活動量として確認し、各訪問で何を確かめたかは訪問目的に沿って見ます。課題確認なら業務で起きている事実、提案なら判断に必要な条件、契約後のフォローなら利用状況と未解決事項を確認し、異なる目的の訪問を同じ結果だけで比べません。

振り返りでは、既存の訪問記録にある訪問目的、予定していた確認事項、確認済みの事実、未確認事項、次回の合意を照合します。資料を説明した記録があっても、相手が提案条件を了承したかが残っていなければ、その条件は未確認として扱います。記載がない場合は部下に確認し、確認できた内容を追記します。

訪問目的と確認結果を並べる記入欄として、次の項目を既存の訪問記録に追記する方法を提案します。

  • 訪問形態・今回の目的:__
  • 訪問前に確認する予定だった事項:__
  • 確認できた事実と、その情報を得た相手:__
  • 未確認事項と、確認できなかった理由:__
  • 相手と合意した次回の目的・双方の担当・期限・連絡方法・連絡への同意:__
  • 次の訪問で変える行動と、実行する場面:__

予定していた確認事項と得られた事実を照合し、残った論点から次の行動を選びます。分からない欄は未確認と記し、部下や相手の意向を推測で補いません。

未確認事項が残った理由も、次の指導を決める材料にします。相手が回答を持っていなかった場合と、営業担当者が確認する機会を逃した場合では、次に取る行動が異なります。相手の返答や当日の状況を確かめ、記録の空欄だけで部下が確認を怠ったと判断しないようにします。

次回に改善する行動を一つ決める

改善する行動は、訪問目的に対して不足した確認から一つ選び、いつ何をするかまで具体化します。課題が曖昧なら確かめる論点を絞り、提案条件に合わない資料なら該当箇所を差し替えます。次回の担当や期限が未合意なら、相手と合意した連絡の範囲で確認する作業を決めます。

対話の進め方を直す必要がある場合は、訪問記録から確認が止まった場面を選び、その場面を練習に戻します。部下が練習の目的をつかめず、商談全体を繰り返すだけになっている場合は、練習テーマを一つに絞ってロープレを進める方法を確認してください。

商談・営業スキル ロープレが意味ないと感じたら|営業マネージャーの運用見直し

次の訪問後は、決めた行動を実行したかと、その結果何を確認できたかを分けて振り返ります。質問をしても相手が答えを持っていなければ、追加確認の相手や方法を相談します。マネージャーごとに指導が食い違う場合は、同じ訪問記録を使い、どの事実から改善行動を選んだかを照合して、チームで確認する観点をそろえます。

まとめ|次の訪問の目的と合意を整える

訪問営業では、予約の有無や訪問履歴と、今回確かめたい目的を分けて整理します。継続訪問にも契約前の課題確認・提案と契約後のフォローがあるため、同じ訪問手順を一律に当てはめず、目的に合わせて準備する材料と対話の論点を選びましょう。

訪問後は、確認できた事実と未確認事項を分け、次回の目的、双方の担当、用意する材料、期限、連絡方法と同意を記録します。次の接点は相手の返答と合意に沿って継続・保留・終了を判断し、未合意の内容は推測で埋めずに残してください。

営業マネージャーは、予定した確認事項と実際の確認結果を照合し、次回に改善する行動を一つ決めます。まずは次の訪問について、目的に合う準備材料と確認事項、相手と合意する内容を本文の表や記録欄で整理してください。

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この記事を書いた人
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谷本潤哉
元電通、2016年創業。株式会社FAZOM代表取締役。自らの組織崩壊を原点に、営業プロセスを数字で再現する独自メソッド「メトリクスマネジメント」を体系化。累計200社超の営業組織を支援し、売上向上・新人の早期戦力化など成果を創出。