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営業の新人教育カリキュラム|30/60/90日の設計手順と項目一覧

営業の新人教育カリキュラム|30/60/90日の設計手順と項目一覧

▼ この記事の内容

営業の新人教育カリキュラムは、研修項目の一覧ではなく、新人をいつ・何で・どう評価して現場に出すかを決める設計図です。30日・60日・90日の到達基準と初回商談前の合格基準までそろえると、育成が属人化しにくくなります。

営業新人教育カリキュラムは、30日・60日・90日の区切りで到達基準を置くと設計しやすくなります。日数だけで進めず、ロープレ評価、同行レビュー、初回商談前チェックを同じ基準でつなぐことが判断条件です。

配属後に新人をどこまで任せてよいか分からないまま進めると、指導はマネージャーごとの経験則に寄りやすくなります。項目を教えたつもりでも、現場で何を直すべきか新人本人が判断できない状態が残ります。

本記事では、営業新人教育カリキュラムで決める項目、30日・60日・90日の到達基準、作成手順、失敗パターン、初回商談前の合格基準を整理します。研修項目の一覧ではなく、現場に出す判断基準としてカリキュラムを作る視点を扱います。

新人教育の項目を洗い出す前に、営業スキルをどの粒度で分けるか整理したい方は、スキルマップサンプルをご確認ください。 記事内の判断軸とあわせて確認すると、優先順位を決めやすくなります。


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営業新人教育カリキュラムで決める内容

営業新人教育カリキュラムは、研修項目を並べる表ではなく、新人をどの状態で現場に出すかを決める基準です。項目、順序、評価方法までそろえると、配属後の指導が属人化しにくくなります。

カリキュラムは項目表ではなく育成の判断基準

営業新人教育カリキュラムでは、何を教えるかだけでなく、どの行動ができれば次へ進めるかを決めます。現場投入の判断まで含めて設計するのが実務上の要点です。

商品知識、営業プロセス、ロープレ、同行を並べるだけでは、初回商談に出せる状態か判断できません。評価者ごとに合格ラインが変わると、新人は何を直せばよいか分からなくなります。

研修項目を並べるだけでなく、「初回接点で聞く質問」「提案前に確認する条件」「商談後に戻す練習テーマ」を先に決めると、育成判断をそろえやすくなります。これは成果保証ではなく、育成判断を言語化するための設計です。

【支援現場の声】

新人育成で迷いやすいのは、教える内容そのものよりも、いつ現場に出してよいかの判断です。合格基準が曖昧なまま配属すると、マネージャーの経験則だけで指導が進みます。

配属後の育成ステップ全体を確認する場合は、新人営業を育てる全体の進め方もあわせて見ると整理しやすくなります。本記事では、業種横断のカリキュラム項目と合格基準に絞って扱います。

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営業新人教育で定める3つの範囲

営業新人教育では、学ぶ項目、学ぶ順序、評価基準の3つを定めますが、この3点がそろうと、研修後のOJTや商談同行が単発の指導で終わりにくくなります。学ぶ項目は、商品理解、顧客理解、営業プロセス、質問、提案、記録、振り返りに分けます。最初からすべてを同じ負担水準で扱わず、商談前に必要なものから優先します。

学ぶ順序は、知識を入れてから練習し、練習結果を同行や実商談レビューへつなぐ流れで組みます。順序が曖昧だと、ロープレで直した内容が現場で確認されません。

評価基準は、理解度ではなく行動で書く必要があります。たとえば「商品を理解している」ではなく、「顧客課題に合わせて機能を1つ選び、理由を説明できる」と書くと確認しやすくなります。

全社研修が未実施の場合は、ビジネスマナーや社内ルールを別枠で扱います。営業カリキュラムでは、商談に必要な行動へ直結する項目を中心に置くと、次の項目一覧へ落とし込みやすくなります。

3つの範囲を運用へ落とし込む際は、開始条件、確認担当、利用する記録を一つずつ決めます。判断の前提を文書化しておくと、担当者が変わっても同じ基準で見直しやすくなります。

新人営業に必要なカリキュラム項目一覧

新人営業に必要なカリキュラム項目は、商品理解、営業プロセス、顧客理解、質問、提案、ロープレ、同行、振り返りです。知識から行動へ進む順序で並べると、初回商談前の合格基準へ接続しやすくなります。

商品理解と営業プロセスを最初にそろえる

新人営業の初期カリキュラムでは、商品理解と営業プロセスを最初にそろえます。何を売るかと、どの順番で商談を進めるかが曖昧なままでは、質問や提案の練習に進めません。

商品理解では、機能名を暗記させるだけでは不十分です。顧客課題、導入理由、選ばれない条件まで合わせて扱うと、商談で説明すべき範囲が見えます。

営業プロセスでは、初回接点、ヒアリング、提案、合意形成、商談後フォローの流れを確認します。厚生労働省の「職場における学び・学び直し促進ガイドライン」も踏まえ、教育項目と運用負荷は分けて見る必要があります。

【支援現場の声】

新人に最初から提案トークを教えると、商談の前提確認が抜けやすくなります。まず営業プロセスのどこで何を確認するかを決めると、練習の順序が安定します。

商品理解と営業プロセスを先にそろえると、後続の質問練習やロープレが単なる話し方練習で終わりません。顧客理解へ進む前に、商談で確認する順番を新人と評価者の間で共有します。

顧客理解・質問・提案を実務別に分ける

顧客理解、質問、提案は、顧客の状況を聞き、課題を整理し、選ぶ理由を示す順で確認します。確認方法は商談前メモ、ロープレ、同行レビューに分けると運用しやすくなります。

実務項目を分けると、新人がどこでつまずいているかを特定しやすくなりますが、以下の表では、項目ごとに目的と確認方法を対応させます。表で見るべき点は、項目を増やすことではありません。目的と確認方法が対応していない項目は、研修で教えても現場で評価しにくくなります。

項目目的確認方法
顧客理解商談前に課題仮説を作る商談前メモで役職・課題・意思決定条件を確認する
質問顧客の回答から課題を深掘りするロープレで追加質問を1つ以上返せるか見る
提案聞いた内容に合わせて機能や事例を選ぶ提案理由を一文で説明できるか見る
記録事実・解釈・次の宿題を分ける商談後メモを同行レビューで確認する

顧客理解は、業界知識を広く覚えることではなく、商談前に確認すべき仮説を作ることです。営業マネージャーは、商談相手の役職、課題、意思決定条件がメモに入っているかを見ます。

質問と提案は、同じロープレ内でまとめて評価しないほうが扱いやすくなりますが、まず聞く力を見てから、聞いた内容に合わせて提案を変えられるかを確認します。記録は新人教育の後回しにされやすい項目です。商談後に事実、解釈、次の宿題を分けて残せると、同行や振り返りで直すべき行動を戻しやすくなります。

顧客理解・質問・提案を運用へ落とし込む際は、開始条件、確認担当、利用する記録を一つずつ決めます。判断の前提を文書化しておくと、担当者が変わっても同じ基準で見直しやすくなります。

ロープレ・同行・振り返りは後半に組み込む

ロープレ、商談同行、振り返りは、商品理解と実務項目の後半に組み込みますが、基礎項目を確認したうえで練習に移ると、現場で何を見ればよいかが明確です。ロープレは、質問順序、課題整理、提案理由を安全に試す場です。失敗しても顧客に影響しないため、初回商談前に必ず評価基準を使って確認します。

商談同行は、先輩の話し方を見るだけでは教育になりません。新人に観察項目を渡し、商談後に何を見たか、どの行動を真似るか、どこを練習へ戻すかを確認します。

振り返りでは、良かった点と悪かった点を感想で終わらせないことが必要です。次回のロープレテーマ、同行で見る観察項目、商談後メモの修正点へ分けると、育成が続きます。

即配属が必要な組織でも、ロープレと同行を省くのではなく、最低限の質問練習とレビュー項目に絞るのがおすすめです。項目を決めた後は、30日、60日、90日の到達基準へ並べ直します。

ロープレ・同行・振り返りを運用へ落とし込む際は、開始条件、確認担当、利用する記録を一つずつ決めます。判断の前提を文書化しておくと、担当者が変わっても同じ基準で見直しやすくなります。


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30日・60日・90日で組むカリキュラム例

30日・60日・90日の区切りは、日数そのものではなく到達基準で使います。基礎理解、同行レビュー、初回商談前チェックへ段階を分けると、育成計画を説明しやすくなります。

30日目は基礎理解・練習内容・評価方法をそろえる

30日目の目標は、商品理解、営業プロセス、基本トーク、評価方法をそろえることです。新人が何を覚えるかだけでなく、どの練習で確認するかまで決めます。

初月は情報量が増えやすいため、商談で使う順に項目を並べます。商品説明、顧客課題の聞き方、商談メモの書き方を分けると、練習の範囲が明確になります。

即商談投入が必要な組織では、30日分を圧縮しても合格条件は消さないほうがよいです。最小構成でも、初回接点の会話、課題確認、記録の3点は確認してから次へ進みます。

60日目は同行レビューと次に進む条件を決める

60日目は、商談同行で見た課題をレビューし、次に任せる業務を決める時期です。同行を見学で終わらせず、ロープレへ戻す条件をあらかじめ置きます。

同行後のレビューでは、顧客理解、質問、提案理由、記録の4点を確認します。できていない項目を責めるのではなく、次回の練習テーマとして具体化します。

同行機会が少ない場合は、商談録音や同席メモで補えます。重要なのは、現場で見えた課題を練習に戻し、次に任せる範囲を段階的に広げることです。

90日目は初回商談前チェックにつなげる

90日目は、初回商談に出す前の合格基準へ接続します。知識量ではなく、ロープレ評価、同行レビュー、商談後記録を同じ基準で確認します。

商談単価が高い場合は、合格後も同席条件を残すほうが安全です。単独商談に進めるか、先輩同席で一部を任せるかを分けると、現場の不安を抑えられます。

30日、60日、90日の到達基準に分けると、社内説明もしやすくなります。新人ごとの育成項目を整理したい場合は、スキルマップを使って基準の粒度をそろえると運用しやすくなります。

期間別の到達基準を表で確認する

期間別カリキュラムは、到達基準、練習内容、評価方法、次に進む条件を同じ表で確認します。期間だけを決めるより、現場投入の判断が明確になります。

期間到達基準練習内容評価方法次に進む条件
30日商品と営業プロセスを説明できる基本トークと質問練習ロープレ採点初回接点を型通り実施できる
60日同行で課題を記録できる商談同席とレビュー同行メモ確認一部の会話を任せられる
90日初回商談前基準を満たす通しロープレと商談準備合格基準チェック条件付きで現場対応できる

この表は、自社の商談難易度に合わせて調整します。育成期間が短い場合も、到達基準と戻し先を残すと、短縮してよい項目と削れない項目を分けられます。 30日・60日・90日の到達基準を自社の営業スキルに落とし込みたい方は、スキルマップサンプルで評価項目の粒度を確認できます。


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カリキュラム作成手順と導入前の確認質問

カリキュラム作成は、自社の営業プロセスを起点に必要スキル、練習、評価基準へ分解します。開始前には、評価者、OJT担当、同行機会を確認し、運用できる範囲で設計します。

営業プロセスから必要スキルを分解する

営業新人教育の項目は、商談の流れから逆算して決めます。初回接点、ヒアリング、提案、クロージング、記録の順に分けると、必要なスキルが見えます。

プロセスが未整備の組織では、まず標準的な商談の流れを仮置きします。現場の上位者が実際に行う会話や確認事項を並べると、教育項目が抽象論で止まりにくくなります。

分解後は、すぐ売上に近い項目から教えるのではなく、次の練習で観察できる単位へ落とします。前述した期間別基準と接続すると、育成順序を説明しやすくなります。

到達基準は具体的な行動で書く

到達基準は、知識の有無ではなく観察できる行動で書きます。商品説明を理解するではなく、顧客課題に合わせて説明できるまで落とし込みます。評価者が同じ場面を見て判断できる表現にします。

評価者によるばらつきは、基準が抽象的なときに起きます。顧客の課題を3つ聞ける、反論に対して確認質問を返せるなど、録音や同席メモで確認できる形にします。

行動観察できない項目は、初回商談前の評価から外すほうが現実的です。知識テスト、ロープレ、同行レビューのどこで見るかを分けると、評価の負荷も抑えられます。

スキルマップで育成順序を固定する

スキルマップは、新人に教える項目を並べる表ではなく、育成順序を固定するための管理軸です。基礎、実務、現場適用に分けると、次に練習する内容を選びやすくなります。

支援現場では、指導者ごとに見るポイントが違うことで、新人が何を直せばよいか分からなくなる場面があります。スキル定義をそろえると、ロープレと商談レビューを同じ言葉で返せます。

スキルの粒度が粗い場合は、現場で使える基準になりません。育成項目をさらに分けたい場合は、営業スキルの確認項目と評価軸を先に整理すると進めやすくなります。

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スキルマップを運用へ落とし込む際は、開始条件、確認担当、利用する記録を一つずつ決めます。判断の前提を文書化しておくと、担当者が変わっても同じ基準で見直しやすくなります。

開始前に評価者・OJT担当・同行機会を確認する

導入前質問は、研修内容ではなく運用条件を確認するために使います。誰が評価するか、誰がOJTを担うか、どの商談に同行できるかを先に決めます。

外部研修を使えば解決すると感じる方もいますが、社内の評価者と同行機会が不足していれば定着しにくくなります。外部に任せる範囲と社内で見る範囲を分けることが実施条件です。

運用条件が足りない場合は、全項目を始めずに優先項目を絞ります。研修会社の使い分けまで比較したい場合は、営業研修の比較観点を確認すると判断しやすくなります。

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開始前の確認を運用へ落とし込む際は、開始条件、確認担当、利用する記録を一つずつ決めます。判断の前提を文書化しておくと、担当者が変わっても同じ基準で見直しやすくなります。

座学・ロープレ・OJT・同行・eラーニングの役割

営業新人教育では、座学・eラーニング・ロープレ・OJT・商談同行を代替関係で選ぶのではなく、役割で分けます。知識を入れ、練習で変換し、現場で試し、観察結果を次の練習へ戻す流れにすると、育成の抜け漏れを減らせます。

役割を分けるときは、各手法で何を合格とするかを先に決めます。

手法 主な役割 見たい状態
座学 商品・業界・営業プロセスの理解 説明内容を自分の言葉で整理できる
eラーニング 知識の反復と確認 必要項目を抜けなく復習できる
ロープレ 顧客対応の練習 質問、説明、切り返しを試せる
OJT 担当業務の段階的な実行 任された範囲を自走できる
商談同行 現場観察と振り返り 学びを次の行動へ戻せる

表の要点は、知識確認だけで現場配属を判断しないことです。練習、担当業務、同行レビューを同じ基準でつなぐと、新人営業の育成状況を見失いにくくなります。

座学とeラーニングは知識の反復に使う

座学とeラーニングは、営業新人が商品知識、業界知識、営業プロセスを同じ前提で理解するために使います。ここでの合格は暗記量ではなく、説明内容を自分の言葉で整理できることです。

新卒営業や異業種からの転職者では、同じ商品説明を聞いても理解の深さがばらつきます。支援現場でも、知識確認を合格にした後で顧客向け説明に移すと、言い換えの弱さが見つかることがあります。

そのため、座学とeラーニングの後には、確認テストだけでなく説明練習へ接続します。知識を覚えたかではなく、顧客の課題に合わせて説明できるかを次のロープレで見ます。

ロープレは安全に失敗できる練習の場にする

ロープレは、新人営業が顧客対応を本番前に試し、失敗を修正するための練習です。質問、商品説明、反論対応、次回合意の取り方を、実商談より低いリスクで確認します。

ロープレの目的を新人教育全体へ広げすぎると、知識不足や現場観察不足までロープレだけで解こうとして停滞します。練習量を増やす前に、座学で補う内容、OJTで確認する内容、同行で観察する内容を切り分けることが判断の前提になります。

ロープレは万能な研修ではなく、顧客対応へ変換する場として設計します。進め方を詳しく整理する場合は、営業ロープレを新人教育に組み込む方法も参考になります。

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OJTでは担当業務を段階的に任せる

OJTでは、新人営業に実務の一部を任せ、現場で使える行動へ変えていきます。 最初から商談全体を任せず、事前準備、議事録、初回ヒアリングなどに分けて進めます。

OJTの難しさは、担当者の感覚だけで任せる範囲が決まりやすい点です。支援現場では、ロープレで見えた弱点をOJT項目へ戻すと、任せる業務とレビュー観点がそろいやすくなります。

営業OJTは、同行の見学や雑務依頼で終わらせず、任せる範囲と合格条件をセットで決めます。設計の考え方を深める場合は、営業OJTを効果的に進める基準を確認すると整理しやすくなります。

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商談同行は観察と振り返りまで設計する

商談同行は、新人営業が現場の顧客対応を観察し、振り返りで次の行動へ戻すために使います。

先輩の商談を見るだけでは、何を学ぶべきかが曖昧になります。

同行を増やすと現場負荷が高いと感じるマネージャーは多いです。観察項目を顧客課題の聞き方、提案の順序、次回合意の取り方に絞ると、短いレビューでも次の練習へ戻せます。

同行後の振り返りでは、見た内容をそのまま感想で終わらせず、次のロープレやOJT項目へ接続します。初回接点の話し方を整える場合は、営業トークスクリプトを練習に使う方法も補助になります。

商談同行は観察と振り返りまで設計するを運用へ落とし込む際は、開始条件、確認担当、利用する記録を一つずつ決めます。判断の前提を文書化しておくと、担当者が変わっても同じ基準で見直しやすくなります。

失敗パターン表で見る新人教育の弱点

営業新人教育の失敗は、項目不足だけで起きるわけではありません。

詰め込み、座学偏重、同行見学化、フィードバック不足、評価基準不明が重なると、現場行動へ移りにくくなります。

詰め込み型と座学偏重は現場行動につながりにくい

詰め込み型と座学偏重のカリキュラムは、知識は増えても商談行動に移りにくくなります。新人が覚える量に追われ、何を現場で試すかが曖昧になるためです。

法務やコンプライアンスなど必須研修は別枠で扱います。営業カリキュラムでは、初回商談前に必要な質問、提案、記録へ優先順位を絞ることが実施条件です。

初月に商品資料を大量に渡し、ロープレが月末だけになる運用があります。この場合は、知識項目を短く区切り、各回の後に短い会話練習を入れます。

同行見学化はレビュー不足で起きる

商談同行が見学で終わる原因は、同行前後のレビュー不足です。何を見るか、何を記録するか、次に何を練習するかを決めないと学びが残りません。

初期の見学そのものは悪くありません。問題は、見た内容を新人の次の行動へ変換せず、先輩の商談を眺めるだけで終わることです。

同行後レビューでは、顧客の発言、先輩の質問、提案へ移った条件を記録します。記録項目を絞ると、レビュー負荷を抑えながら次の練習へ戻せます。

フィードバック不足は次の練習を止める

フィードバック不足は、新人が次に直す行動を見失う原因になります。ロープレや同行の後に改善点が残らないと、同じ課題を次回も繰り返します。

マネージャーが忙しい場合、長い面談を毎回行うのは現実的ではありません。質問、提案、記録のどれを直すかだけでも決めると、次の練習に戻せます。

記録は詳細すぎると続きません。1回の商談につき、良かった行動、修正する行動、次回の練習テーマを1つずつ残す程度から始めます。

評価基準がないと指導が属人化する

評価基準がない新人教育では、マネージャーごとに指導内容が変わります。合格ラインが共有されないと、新人は誰の助言を優先すべきか判断しにくくなります。

小規模な営業組織でも、最低限の基準は必要です。初回接点、課題確認、商談後記録の3項目だけでも、同じ観点でレビューできるようになります。

失敗パターンを成果指標に翻訳するには、教育項目と行動指標をつなげる必要があります。新人教育の弱点が売上以前のどこにあるか整理したい場合は、課題認識を補助する資料も確認できます。

失敗パターン起きる弱点戻す先
詰め込み型優先順位が曖昧になる初回商談前の必須項目
座学偏重行動練習が不足する短いロープレ
同行見学化学びが記録されない同行後レビュー
フィードバック不足次の練習テーマが決まらない修正行動の記録
評価基準不明指導が属人化する合格基準チェック

失敗パターンは、個人の努力不足として扱わないほうがよいです。カリキュラム側で戻す先を決めると、初回商談前の合格基準へつながります。


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初回商談前に確認する合格基準チェックリスト

初回商談前の合格基準は、知識量ではなく、ロープレ評価、同行レビュー、行動指標を同じ基準で確認して決めます。練習と商談後レビューがつながると、新人営業の次の練習テーマを具体化できます。

ロープレ評価軸を実商談レビューにも使う

ロープレ評価軸は、実商談レビューでも同じ言葉で使います。練習時の採点と商談後の振り返りが分かれると、新人営業は何を直すべきか判断しにくくなります。

評価軸は、ヒアリング、課題整理、提案理由、次回合意、記録の5項目程度に絞るのが実務上扱いやすいです。項目が多すぎると、OJT担当ごとの指摘が散らばります。

AIロープレを併用する場合も、現場レビューと同じ評価語にそろえる必要があります。ツール選定の観点は、AIロープレツールの比較観点で確認できます。

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ロープレ評価軸を運用へ落とし込む際は、開始条件、確認担当、利用する記録を一つずつ決めます。判断の前提を文書化しておくと、担当者が変わっても同じ基準で見直しやすくなります。

商談後レビューを次の練習テーマに戻す

商談後レビューは、次回の練習テーマへ戻して初めて新人教育カリキュラムに反映できます。振り返りで終わらせず、次のロープレ課題まで決めることが判断条件です。

初回商談で質問項目を消化できても、顧客の回答を深掘りできない新人営業がいます。この場合は、商品説明を増やすより、追加質問の練習へ戻します。

レビュー記録は、良かった点、不足した行動、次回までの練習テーマの3つに絞ると運用しやすくなります。録音がない商談では、同席者のメモを同じ形式で残します。

初回商談前チェックリストで合格条件を確認する

初回商談前は、確認項目、合格基準、不合格時の戻し先をセットで見ます。新人営業を現場に出す判断は、知識量ではなく再現できる行動で決めます。比較条件と運用場面まで一文で確認できます。

以下のように、商談前の確認を行動単位へ落とすと、合格と再練習の判断がぶれにくくなります。 表の目的は、新人営業を完璧になるまで待たせることではありません。最低限の商談品質を確認し、不足項目を次の練習へ戻すために使います。

成果指標は行動指標から設定する

新人営業教育の成果指標は、売上保証ではなく行動指標から設定します。初回商談チェック通過率、同行レビュー実施率、次回練習反映率を追うと改善点を説明しやすくなります。

教育投資の成果を社内で説明できない場合、商談化率だけを追うと新人本人の責任に見えやすくなります。まずは、育成側が管理できる行動が回っているかを確認します。

作ったカリキュラムを現場で回すには、練習、商談、レビューを同じ基準でつなぐ設計が必要です。営業スキルと合格基準を整理する入口として、以下の資料を参照できます。


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よくある質問

営業新人教育カリキュラムでは、期間、初期項目、ロープレとOJTの順番で迷いやすくなります。ここでは、配属前後の計画づくりで確認されやすい質問に絞って整理します。

営業新人の教育期間はどのくらいが目安ですか?

営業新人の教育期間は、30日・60日・90日の区切りで設計するのが扱いやすいです。経験年数だけで短縮せず、ロープレ評価と同行レビューで判断すると運用しやすくなります。

営業新人研修では何から教えるべきですか?

営業新人研修では、最初に商品知識と営業プロセスをそろえるべきです。新人が初回商談で迷う場面を起点に、教える順番を調整すると無理が減ります。具体的な進め方は組織の現状に応じて調整します。

ロープレとOJTはどちらを先に行うべきですか?

ロープレを先に行い、最低限の型を確認してからOJTへ進めるのが基本です。何も練習しないまま現場に出すと、先輩の同行が見学で終わりやすくなります。ただし、ロープレだけを長く続けると実際の顧客反応に触れる機会が遅れます。

まとめ

営業の新人教育カリキュラムは、商品理解、営業プロセス、顧客理解、質問、提案、ロープレ、同行、振り返りを順番に並べるだけでは不十分です。新人を現場に出す前に、到達基準、評価方法、不足時の戻し先まで決める必要があります。

30日・60日・90日の区切りは、日数ではなく判断基準として使います。座学、eラーニング、ロープレ、OJT、商談同行の役割を分け、レビュー結果を次の練習へ戻すと、現場で使える育成計画に近づきます。

基準がないまま新人教育を続けると、指導内容が担当者ごとに変わり、初回商談に出す判断も曖昧になります。新人は毎回違う助言を受け、マネージャーは教育投資の成果を社内に説明しにくくなります。

作ったカリキラムを現場で回すには、練習、商談、レビューを同じ基準でつなぐ設計が必要です。営業スキルと合格基準を整理する入口として、スキルマップサンプルを使うと、担当者個人も評価項目を説明しやすくなります。

導入判断の確認項目と具体的な進め方は、以下の資料で詳しく確認できます。


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※具体的な数値は導入企業の許可を得た範囲で一部加工しています

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この記事を書いた人
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谷本潤哉
元電通、2016年創業。株式会社FAZOM代表取締役。自らの組織崩壊を原点に、営業プロセスを数字で再現する独自メソッド「メトリクスマネジメント」を体系化。累計200社超の営業組織を支援し、売上向上・新人の早期戦力化など成果を創出。