東京海上日動火災保険株式会社様 導入事例|「他のメンバーがどう動いているかが見える」——属人化していた現場を、再現できる形に変える第一歩
会社概要
- 会社:東京海上日動火災保険株式会社様
- 業種:損害保険(企業営業開発部 企業営業グループ ヘルスケアチーム)/従業員規模:1,000名以上
- 今回の取り組み:FAZOMを活用した組織づくり・マネジメント改善
FAZOMが向き合っているのは、できる人の頭の中にしかない勝ちパターンを、1on1と研修で組織へ埋め込み、属人化を再現性に変えることです。東京海上日動火災保険のヘルスケアチームは、まさにその入口に立っていました。従来の保険会社のイメージを覆す新規事業を、社外のスタートアップとのシナジーで生み出していく——正解のない領域で、少人数のチームがそれぞれ多様な業務を抱えて動く。だからこそ「隣の人がいま何をやっているか」が見えることの価値が、はっきりと立ち上がってきます。
(注:本事例は、旧コチームの事業を現在のFAZOMが承継しています。以下、旧ブランド名はFAZOMに置き換えています。)
森岡さんと薦田さんが所属するのは、ヘルスケア・健康経営の領域で、大手からベンチャー、スタートアップまで、社外の様々な相手と連携し、これまでにない価値を世に生み出すチームです。FAZOMとの出会いは4年ほど前。東京海上日動が初めて実施したアクセラレータープログラム「東京海上日動アクセラレーター2017」がきっかけでした。2019年には、海外旅行保険商品の付帯サービスとして、FAZOMのサービスと「海外旅行時の時差ぼけの解消」の取り組みを共同で実施した実績もあります。
導入前の課題
- 新規事業開発というテーマ上、メンバーそれぞれの業務が多様で、互いに何をやっているかが見えづらかった
- チーム単位で動くプロジェクトで、進捗やモチベーションを簡単に把握する手立てがなかった
- 日次のレポートや短いスパンの1on1を行う習慣がなく、業務情報を入力する運用負荷が高かった
- セキュリティ要件があり、普段使うOutlookカレンダーとの連携が実現できていなかった
取り組み
森岡さんはFAZOMを、2つの狙いで試しました。1つは、自身が携わるヘルスケア新規事業開発の種として。FAZOMは法人向けのサービスとして、従業員の心身のコンディションやモチベーション・エンゲージメントといった状態を取得し、それをもとに「はたらく人」を支援することをねらった機能があります。「ヘルスケアで従業員の生産性を高める」という文脈で、将来のコラボレーションの可能性を探る狙いでした。もう1つは、支社の営業チーム現場での活用可能性。チーム単位のプロジェクトで、オーナーがメンバーのタスク進捗やチームのモチベーションを簡単に管理できれば、プロジェクトの出力が上がるのではないか、という見立てです。運用では、セキュリティ条件を踏まえ、日報機能は出勤時のみスマートフォンから投稿する形で試しました。
成果(数か月の試用当時の所感。顧客申告)
- 多様性に富む新規事業開発の現場で「他のメンバーがどのような業務をやっていて、いまどのように動いているか」が見えるようになった
- タスクの「予定日」「期日」「工数」から、意外なほどこの業務に時間がかかっているといった発見が得られた
- 業務が終わっているのか、まだなのかという「ステータス」が可視化され、チーム運営の参考になった
- マネジメントの立場から見たい「業務優先度」の情報など、次に伸ばすべき方向も具体的に見えた
少人数のチームで試した数か月は、FAZOMが目指す「属人化を再現性に変える」という方向と、現場の実感がぴったり重なった時間でした。誰が何にどれだけ時間をかけ、いまどの状態にあるか——それが見えることが、勝ちパターンを個人の頭から組織の資産へ移していく最初の一歩になります。
担当者の声
「いま自分たちが所属しているセクションの業務は、新規事業開発に関する内容で非常に多様性に富んでいます。その中で、他のメンバーがどのような業務をやっていて、いまどのように動いているかが見えるようになり、そのあたりはかなり有用な印象です」
——企業営業開発部 企業営業グループ 副主任 薦田昂樹さん
「タスクの予定日・期日・工数が結構使えるなと思いました。意外とこんなにこの業務で働いているのか、といった発見がありました。いまやっている業務が終わっているのか、まだなのかというステータスが可視化されている点も、非常に参考になりました」
——企業営業開発部 企業営業グループ 副主任 薦田昂樹さん
「FAZOMは、私が携わっているヘルスケア新規事業開発の種として活用できるのではないかと思いました。従業員の心身のコンディションやモチベーション・エンゲージメントといった状態を取得し、それを分析してリアルな状態を推定することで、はたらく人を支援する機能があります。ヘルスケアで従業員の生産性を高めるという文脈で、今後何かコラボレーションできるかもしれないと考えました」
——企業営業開発部 企業営業グループ 課長代理 森岡秀祐さん
「もし弊社のセキュリティ要件がクリアでき、普段活用しているOutlookカレンダーと連携できたなら、日々の業務情報の入力負荷が抑えられて、かなり使いやすい状態で運用できるイメージがありました。カレンダー連携機能は使ってみたかったですね」
——企業営業開発部 企業営業グループ 課長代理 森岡秀祐さん
現場との対話——新規事業開発の現場で、隣の人の動きが見えることの意味
ここからは、FAZOMの担当者と森岡さん・薦田さんが交わした、出会いのきっかけから利用の手応えまでのやりとりをそのまま収めた。正解のない新規事業を少人数で動かす現場が、なぜ「他のメンバーの動きが見える」ことに価値を見出したのか。属人化した業務を再現できる形へ変える最初の一歩が、どんな実感から始まったかが見えてくる。
FAZOM担当 今日はお忙しい中恐縮ですが、よろしくお願いいたします。最初に森岡さんと薦田さんがいま携わっている業務概要や、所属されるチームについてお聞きしてもよろしいでしょうか。
森岡さん 私と薦田は主に「ヘルスケア」や「健康経営」の領域で、大手企業・ベンチャー企業問わず、スタートアップも含めて様々な社外の方々と連携し、今までにない価値を世に生み出していくことが主たるミッションとなっております。これまでにない、従来の保険会社のイメージを覆すようなビジネスを、他社様と自社のシナジーの組み合わせで生み出すことを目標としています。
FAZOM担当 ご丁寧なご説明感謝いたします。なお、FAZOMを知ったきっかけについてお聞きしてもよろしいでしょうか。
森岡さん もう4年くらい前になりますが、スタートアップ企業とコラボレーションすることで、これまでにない新たなサービスを生み出す「東京海上日動アクセラレーター2017」というプログラムを実施したのですが、その過程でFAZOMさんと知り合いました。東京海上日動として初めて実施するアクセラレータープログラムだったので、実験的な取り組みではありましたが、今までにない新鮮な目線で事業を展開するスタートアップとつながれるというメリットは大きかったですね。中でもFAZOMさんは、新しいニーズに対応し、我々のお客様の課題を一緒に解決できるスタートアップだと感じ、ヘルスケアの文脈でお客様企業の健康経営のサポートや、新たなビジネスモデルの創出や保険商品との様々な形での協業も考えられると思い、コラボレーションをスタートさせて頂きました。実際に、2019年には弊社海外旅行保険商品の付帯サービスとして、FAZOMさんのご展開されているサービスと「海外旅行時の時差ボケの解消」の取り組みを実施しました。
社外のスタートアップと組んで、保険会社のイメージを覆す価値を生む。正解が定義されていない領域では、勝ちパターンそのものが手探りで作られていく。FAZOMがこうした現場で提供するのは、できる人の判断を見えるようにし、チームで共有できる資産へ変える土台だ。多様な業務が同時並行で走る新規事業の現場ほど、その土台の有無が出力を左右する。
FAZOM担当 その節はありがとうございました。今回はFAZOMをお使いいただいた所感をお聞きさせていただければ幸いですが、まず最初にFAZOMを使ってみようと思われた経緯についてお聞きできますでしょうか。
森岡さん 現在、当部のヘルスケアチーム内でFAZOMを使わせて頂いております。使ってみようと考えた理由は2点あります。1点目は、FAZOMというサービスが、私が携わっているヘルスケア新規事業開発の種として活用できるのではないかと思った点です。FAZOMは法人向けHRサービスですが、従業員の心身のコンディション情報、モチベーション・エンゲージメント状態といったメンタル情報を取得したり、更にそれらをアルゴリズム分析してリアルな状態を推定することで「はたらく人」を支援する機能があります。そのあたりの機能について、「ヘルスケアで従業員の生産性を高める」という文脈で、具体的なアイデアがあるわけではありませんが、もしかしたら今後何かコラボレーションできるかもしれない、と考えたためです。2点目は、弊社支社の営業チーム現場で、もしかしたら活用できる可能性があるかもしれないと思ったことです。例えば、チーム単位で動くプロジェクトで、プロジェクトオーナーがチームメンバーのタスクの進捗や、チームのモチベーションを簡単に管理できるとプロジェクトの出力アップにつながる可能性などがあると考えています。
FAZOM担当 FAZOMについて深くご理解いただき嬉しい限りです。なお、FAZOMをお使いいただいての所感ですが、どのように思われたか伺ってもよろしいでしょうか。
薦田さん いま自分たちが所属しているセクションにおける業務が、新規事業開発に関する内容で非常に多様性に富んでいますが、その中で「他のメンバーがどのような業務をやっていて、いまどのように動いているか見える」ようになり、そのあたりはかなり有用な印象です。
多様な業務が同時に走る現場で、隣の人の動きが見える。この一点が、少人数チームの運営を大きく変える。誰が何を抱え、どこで手が空いているかが分かれば、勘に頼らずに助け合いや優先順位の調整ができる。FAZOMが目指すのは、この「見える」を土台に、できる人の段取りをチーム全体の型へ広げることだ。
森岡さん 基本的には、日報機能に関してはセキュリティ条件もあり、出勤時のみにスマートフォンから投稿していました。いま自分がいるチームにおいて、日次のレポートや業務報告や、短期スパンで1on1ミーティングを行う習慣がないので少し運用負荷は高かったのですが、機能として存在している「カレンダー連携機能」は使ってみたかったですね。もし、弊社セキュリティ要件がクリアでき、普段活用しているOutlookカレンダーと連携することができたなら、日々の業務情報の入力負荷が抑えられて、かなり使いやすい状態となり運用できるイメージはありました。
FAZOM担当 自社でもカレンダー連携してFAZOMを実運用していますが、たしかにそのあたりは課題となりそうです。なお、お使いされる中でFAZOMで可視化されたデータについて、日々の業務において有益だった情報はありましたでしょうか。
薦田さん タスクの「予定日」「期日」「工数」が結構使えるなと思いました。意外とこんなにこの業務で働いているのかといった発見がありました。他には、今やっている業務が終わっているか、まだなのか、といった業務の「ステータス」状態が可視化されている点は非常に参考になりました。細かいタスク情報については、チーム人数が少ない上に、あまり見る機会がないので、私達のチームの中での運用においては特段無くても良いかもなとは感じました。
森岡さん マネジメントに近い立場が使うことを想定すると、他のメンバーの業務情報を積極的に見たりするかと思うので、どの業務から取り掛かるのか、といった「業務優先度」の情報は気になりましたね。
見える化のどこが効き、どこは要らないか。現場が率直に選り分けてくれたこの声は、FAZOMにとって次に伸ばす方向を示す道しるべだ。マネジメントの立場が本当に見たいのは「業務優先度」——つまり、できる人が頭の中で無意識に付けている順序づけである。ここを見えるようにできれば、属人化した段取りを組織の共通言語へ変える手がかりになる。
FAZOM担当 細かくサービス見ていただいてありがとうございます。ぜひ、今後の貴社の事業展開にあたり、もしFAZOMが何かしら新規事業開発の種になりそうでしたら、ぜひビジネスパートナーとして一緒に新しい価値を創造できれば幸いです。本日はお忙しい中インタビューにお付き合いいただき、ありがとうございました。
新規事業の種としての可能性と、現場の運用ツールとしての手応え。東京海上日動のヘルスケアチームが見たのは、その両面だった。数か月の試用で得られた「他のメンバーの動きが見える」という実感は、属人化を再現性へ変えるという長い道のりの、確かな第一歩である。
FAZOMがどのようにチームの動きを見えるようにし、属人化を再現性へ変えていくのか。詳しくはサービス紹介資料をダウンロードのうえご覧ください。
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この記事について
- 取材先:東京海上日動火災保険株式会社様
- 取材:2026年8月
- 執筆・支援担当:FAZOM