株式会社Hi-STORY様 導入事例|完全リモートで「誰が何にどれだけ時間を割いているか」を見える化し、良いプレッシャーでやる気を引き出す
会社概要
- 会社:株式会社Hi-STORY様
- 業種:IT・通信(ノーコード受託開発・フリーランス紹介)/従業員規模:10名未満
- 今回の取り組み:FAZOMを活用した組織づくり・マネジメント改善
完全リモートで人が見えない環境でも、できるマネージャーは「今この人は何に時間を溶かしているか」を掴む。この勘を、FAZOMは日報と工数の見える化で誰でも扱える型に変える。属人のマネジメントを再現性へ。株式会社Hi-STORYはノーコードの受託開発とフリーランス紹介を手がけ、完全リモートで動く。代表の松山岳史氏は、リクルートで業務委託アプリエンジニアを最大80名管理し、つみき(Filmarks)で5年間事業部長を務め、今は複数企業の技術顧問も担う。マネジメントを知り尽くした立場から、リモート前提の運用に踏み込んだ。
導入前の課題
- リモートワークを前提にした「正解のマネジメント」は、まだ解き明かされていない。松山氏はこの状況認識から出発した
- メンバーが毎日どんな業務にどれだけ時間を割いているのかが見えにくい。わざわざ定例や1on1で聞かないと分からない状態だった
- 副業・インターン・開発と、働き方も個人差も大きい環境で、体調やエンゲージメントの機微を掴む手立てが足りなかった
取り組み
日報の情報を、マネジメントの視点で使い倒す運用に切り替えた。Slack連携(Webhook設定)を整え、初期の習慣づけを丁寧に進めることで入力が定着。定例や1on1でわざわざ確認しなくても、誰が何の作業に何パーセントの時間を割いているかという工数が日々見える状態を作った。体調やエンゲージメントの情報も、同じ流れで把握できるようにした。
成果
- 定例や1on1を挟まなくても、メンバーの業務と時間配分が毎日見える化された
- 工数の情報から「思っていたよりこっちの作業の方が時間がかかる」といった、実感とのズレに気づけるようになった
- メンバー側にも良い意味でのプレッシャーがかかり、「この業務を頑張ろう」というやる気に実際つながった。メンバーからの入力負荷の訴えはなかった
副業・インターン管理、開発系の部署、個人差の大きい環境。松山氏はこうした組織にとくに向くと指摘する。FAZOMは、リモートで見えないはずの一人ひとりの動きを、勘に頼らず見える化する型へ変える。
担当者の声
「リモートワークを前提とした際の正解のマネジメントって、まだ解き明かされていないんですよね」
——代表 松山岳史
「わざわざ定例や1on1で確認しなくても、メンバーが毎日どんな業務にどれぐらい時間を割いているのかが見える化される。日報の情報が、プラスαの情報としてマネジメントの視点で凄く役立ちました」
——代表 松山岳史
「何の作業に何パーセント時間が割かれているかという工数の情報は非常に有益でしたね。僕が思ってたよりも、こっちの作業の方が時間かかるんだ、と」
——代表 松山岳史
「スタッフは良い意味で自らにプレッシャーが掛かり、この業務頑張ろう、というモチベーションに実際つながりました」
——代表 松山岳史
現場との対話——完全リモートで、見えない一人ひとりの動きをどう掴むか
ここからは、FAZOMの担当者と松山氏が交わした、事業内容から導入の手応えまでのやりとりをそのまま収めた。80名のエンジニアを束ねた経験を持つマネジメントのプロが、なぜ完全リモートの少人数チームで日報と工数の見える化に踏み込んだのか。勘に頼らずメンバーの動きを掴むという発想が、どこから生まれたのかが見えてくる。
FAZOM担当 最初に、Hi-STORYさんの事業についてお聞きしてもよろしいでしょうか。
松山氏 弊社でやっている事業が大きく2つありまして、1つは受託開発、もう1つがフリーランスのご紹介をやっています。受託開発に関しては特に最近「ノーコード」と言われる分野を強みにしております。新しいサービスを作る場合、お客様のビジネスの成功に向けていかに小さく最大限の効果を発揮できるものを作れるか、という内容をご提案させていただくという点をポリシーにやっていまして、場合によってはノーコードでプログラムせずにすぐに作れるものを納品したり、FirebaseだったりWordpressといった様々なツールを組み合わせて、なるべく最小工数で良い結果を出せるご提案をしていくというところに注力しています。もう1つのフリーランス紹介については、エンジニアに、自分のやりたい業務をより高い報酬で直接契約をしていただく、という契約方針を重要視しています。弊社が関わるコミュニケーションを最小限にして、クライアントさんに直接マネージメントいただくことによって、より円滑にコミュニケーション取って頂き、そのエンジニアの方の報酬も上がりやすくなれば良いなと思い、今チャレンジしております。
FAZOM担当 ありがとうございます。今、松山さんがHi-STORYさんで主に担われている業務について簡単にお聞きしてもよろしいでしょうか。
松山氏 僕は実はもう1社でも働いているので、結構忙しい身です(笑)。他にも技術顧問をやっている会社も含めてですが、僕の中では先程お話した「ノーコード」を活用してより良いソリューションをより拡大していくところが業務の中心です。Bubbleを使った提案の例が出てきたりですとか、ShopifyやBaseを基盤に普通のECサイトを作ったりですとか、技術×ノーコードと掛け合わせることによって、最大の価値を生めないものか、チャレンジをしています。
FAZOM担当 役割としては、webディレクターやプロダクトオーナーが近いのでしょうか。
松山氏 そうですね。
FAZOM担当 元々松山さんはエンジニアもされていた経験があって、今はマネジメントもされてるご経歴ですが、これまでのマネジメント経験についてざっくりお聞きしてもよろしいでしょうか。
松山氏 新卒で入ったのがリクルートなんですが、三年ちょっとで辞めました。その時は業務委託のアプリエンジニアのマネジメントをやっておりました。主に採用して、契約更新して…みたいな業務ですね。マネジメント人数は最大で80名ぐらいになりました。当時は毎月エンジニアを採用していましたね。各プロジェクト毎に「プロジェクトディレクター」ポジションの人間がいたので、私が直接現場を見ている訳じゃないですけども、スキル評価をしていく仕組みを作ったりですとか、20個くらいのプロジェクトの情報共有が捗るよう、ナレッジマネジメントや勉強会をしていました。その後Filmarksという映画レビューサービスなどを展開している「つみき」という会社に転職しまして、そこで5年ほど働きました。事業部長として開発だけじゃなくて、営業・カスタマーサポート・マーケティングチームのマネージャーのマネージメントみたいなことをやってました。
FAZOM担当 かなりマネージメント経験豊富ですね。そのご経験の中で、マネージメントする上で大切にされるようになったものは何でしょうか。
松山氏 理論的なものとか本とかたくさん出てますけど、やっぱり「人と人のコミュニケーション」なので、思いやりや相手に対するリスペクトなど、その人が一番パフォーマンスを発揮できるために何ができるか、っていうことをよく考えます。
80名を束ねてきた人がたどり着いた答えが、ツールでも理論でもなく「その人が一番力を出せるために何ができるか」だった点に、この事例の芯がある。できるマネージャーの頭の中には、相手ごとに関わり方を変える判断がある。FAZOMがやろうとしているのは、その勘を一人の名人芸で終わらせず、誰もが同じ精度で回せる型に変えることだ。
FAZOM担当 このあたりから本題に入っていきますが、FAZOMを使っていただいて、目標達成や松山さん自身の業務にお役立ちできたポイントがあれば伺ってもよろしいでしょうか。
松山氏 いま週2回のミーティングで進捗を聞いてコミュニケーションを取るやり方だったんですけども、FAZOMを利用することによって、わざわざ定例や1on1などで確認をしなくても、メンバーが毎日どんな業務にどれぐらいの時間を割かれているのか、可視化された部分です。また、コンディション、体調やエンゲージメントまで見れるようになったので、やっぱりそういった情報があることでマネージャーとして安心できたり、スタッフからすると朝記入することによって「一日この業務頑張ろう!」っていう具合にモチベーションに実際つながったりしていました。リモート環境で、前よりも会話はしやすくなったのかな、っていう印象はありますね。
FAZOM担当 今、皆さん完全リモートで働いているのでしょうか。
松山氏 基本的には対面ではなくリモート環境ですね。メンバーが元々一緒に働いてた人なので。
FAZOM担当 しばらく緊急事態宣言が続きそうですが、解除後もテレワークされるのでしょうか。
松山氏 オフィスは設けるつもりはないですね。ずっとリモートでやろうと思っています。また、スタッフといっても業務委託契約だったりするんですが、実質社員のつもりで働いてもらっています(笑)。
朝の記入が、報告のためではなく本人の「今日はこれを頑張ろう」というスイッチになる。ここにFAZOMの狙いがある。見える化は、上が下を監視する道具になった瞬間に現場の心が離れる。メンバー自身が自分の一日を握り直すための仕掛けとして機能したとき、良いプレッシャーがやる気へと変わる。属人化を再現性に変えるとは、この空気ごと組織に埋め込むことだ。
FAZOM担当 Hi-STORYさんは非常に家族的な印象を感じておりました(笑)。なお、FAZOMを使ってみようかなと思われた経緯について伺ってもよろしいでしょうか。
松山氏 まずリモートワークを前提とした際の「正解のマネジメント」ってまだ解き明かされておらず、いろんな会社が答えに向かってチャレンジしている状態なのかなと思うんですね。元々リモートやってた会社さんもあると思うんですけども、そんなに数はなかったし、失敗してる企業も多かった中で、今やらざるを得ない状態かと思っています。リモートワークがうまくいった会社うまくいってない会社ありますが、基本的に僕は「将来リモートを中心に働きたい」と思っています。今後は「リモートワークの正攻法」と言うか、特定のツールを使うなど、色んな会社のトライアンドエラーで発見されたうまくいくやり方に集約されていく形になるかなと思っていますが、色々とその知見を吸収したいという点が僕がFAZOMを導入したいと思ったポイントでした。もう一点は、日報(毎日のレポート)をルールとしてこれまで実施やっていませんでしたが、メンバーが書いている内容を見てみるとプラスアルファな情報としてマネジメント観点で凄い役立ったりすると感じたためです。基本僕は「信頼ベースで業務をお願いして、成果で評価していく」方針を取るんですけども、そういった場合でも週1回もしくは毎日といった高い頻度で、何をやってるかの情報が可視化された方が、より高いレベルのコミュニケーションが取れるな、と実際に感じています。他のツールでもこういった可視化に長けたツールは以前から知っていたので、活用した方が良いだろうなとは感じていました。
FAZOM担当 メンバーの方から、FAZOMへの入力負荷について何かご意見あったものでしょうか。
松山氏 特に業務目標について、自分にプレッシャーをかける意味で意外と本人は良いと言ってました(笑)。業務時間内にやる業務だよ、という前提で話をしていたので、入力負荷について特に話はありませんでした。裏で本当は何か思っているかもですが(笑)。
FAZOM担当 なるほど(笑)。ご活用される中で、今まで知らなかった体調・モチベーション・エンゲージメントといった情報が初めて可視化される中で、松山さんにとって最も有益な情報はなんだったのでしょうか。
松山氏 何の作業に何パーセント時間が割かれているかという「工数」情報は非常に有益でしたね。僕が思ってたよりも、こっちの作業の方が時間掛かるんだ、と初めてわかりました。
自分の見立てと現場の実態がずれていた——この発見こそ、見える化の最大の価値だ。80名を束ねた松山氏でさえ、工数を並べて初めて「思い込み」に気づいた。勘の優れた人ほど、その勘を数字で裏取りできたとき判断の精度が跳ね上がる。FAZOMは名人の勘を否定するのではなく、勘を確かめる目盛りを添えることで、判断を誰もが再現できる形へ近づける。
FAZOM担当 特にどのようなチームにFAZOMははまりやすいと感じましたでしょうか。
松山氏 副業やインターンの方など不定期で働かれるチームの管理には有用かもと感じました。特に開発系の部署はマッチするかと思いましたね。人によって作業スピードが違ったり、知識レベルの差が作業質に大いに繋がるため、仕事のクオリティの個人差が大きい状況でも、なるべく高いチームのアウトプット維持には役立てるのではと思います。
FAZOM担当 実際ご導入された際の面倒くささみたいなものはいかがでしたでしょうか。
松山氏 導入自体は楽だったのですが、まだ習慣化していないことで、最初はサービスを見に行くことを忘れる機会が多々ありました。せっかくSlack連携しているので、Webhook連携はリテラシーが高い企業ならマスト設定したほうが良いかもと思います。我々は勝手に設定しちゃいました。そのあと自動で通知されるようになったので、このあたりは問題なくなりましたが。個人的には結構業務委託の方のマネジメントをすることがあるので、工数情報が毎月の作業報告書として自動生成されるようになると、非常に有用だと思いました。色んな会社への請求報告があるので、僕の場合いくつもの会社から出して印刷しなきゃいけないのですが、その時間が短縮できるなら良いなと(笑)。
FAZOM担当 それは確かに便利ですね。今後実装検討してまいりますが、本日は貴重なお時間いただきありがとうございました。
習慣化の壁をSlack連携で越え、見える化を毎日の当たり前にする。派手さはないが、この地道な定着こそが属人化を再現性へ変える現場の実像だ。名人の勘を組織の型に落とし込む道のりは、通知が一本届くようになる、その一歩から始まる。
完全リモートで工数と状態を見える化する運用の詳細は、FAZOM導入事例資料でご覧いただけます。
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この記事について
- 取材先:株式会社Hi-STORY様
- 取材:2026年8月
- 執筆・支援担当:FAZOM