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営業の画面共有のコツ|商談を前に進める準備と見せ方

営業の画面共有のコツ|商談を前に進める準備と見せ方

▼ この記事の内容

営業の画面共有は、資料を映す作業ではなく、相手の理解と合意を進めるための進行手段です。共有前に見せる資料・聞く質問・確認する合意点を決め、商談中は短く区切って反応を確認すると、一方通行の説明を防げます。

オンライン商談では、画面共有を続けるほど顧客の反応が見えにくくなります。資料やデモを映す時間が長いほど、理解、懸念、次アクションの確認が抜けやすくなります。

画面を見せながら説明しているのに、最後は「社内で検討します」で止まる場面は少なくありません。共有範囲や説明順を営業担当ごとに任せたままでは、チーム全体で同じ失敗を繰り返すリスクがあります。

この記事では、営業の画面共有を資料提示ではなく合意形成の手段として整理します。商談前の準備、共有中の区切り方、見せない情報、商談レビューへの残し方までを一つの流れで確認できます。

読み終えるころには、自分の商談だけでなく、メンバーのオンライン商談をどの観点で改善すべきか判断できるはずです。 画面共有の進め方をチームの育成課題まで整理したい方は、先にこちらから着手できます。


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営業の画面共有は合意形成に使う

営業の画面共有は、資料を映す作業ではなく、相手の理解、懸念、次アクションをそろえる進行手段です。共有する画面を増やすほど伝わるのではなく、見せる目的と確認質問をセットで決めるほど商談の判断材料がそろいます。

目的は資料提示ではなく合意形成

営業の画面共有は、資料提示ではなく合意形成に使います。提示、確認、合意、次アクションの4用途に分けると、説明の一方通行を防げます。

オンライン商談では、営業側が話し続けるほど顧客の反応が見えにくくなります。資料の全ページを見せるより、相手が判断に使う画面だけを選ぶほうが、商談の論点を絞れます。

合意形成に使う画面共有では、見せる前に目的を言います。提案書なら前提確認、デモ画面なら利用場面の確認、料金表なら判断条件の確認というように、画面ごとの役割を分けます。

用途は次の4つに整理できます。営業マネージャーがメンバーの商談をレビューする場合も、この分類で見ると改善点を指摘しやすくなります。

表の中で最も抜けやすいのは確認です。画面を出したまま説明を続けるのではなく、判断に必要な点がそろっているかを途中で聞くと、次の準備に自然につながります。

全体共有とウィンドウ共有を場面で分ける

営業では、資料説明や料金表の確認はウィンドウ共有を基本にします。全体共有は複数アプリをまたぐ操作デモなど、画面遷移そのものを見せる必要がある場面に限るのが安全です。

ウィンドウ共有は、顧客に見せる情報を限定しやすい方法です。提案書、デモ画面、料金表を個別に開けば、社内チャットや別案件の資料が映り込むリスクを下げられます。

一方で、全体共有が必要な場面もあります。複数の管理画面を行き来して業務フローを見せる場合は、切り替えの流れ自体が説明内容になるためです。

操作名やツールごとの差分は変わるため、細かな手順は公式情報で確認するのが確実です。たとえばMicrosoft Teamsの共有範囲は、Microsoft Teamsで会議中にコンテンツを共有する手順で確認できます。

営業Web会議ツールごとの使い分けを整理したい場合は、営業Web会議ツールの比較軸を先に確認すると、画面共有の前提をそろえやすくなります。

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画面を見せる前に順番を宣言する

画面共有の前には、何をどの順番で見るかを短く宣言します。相手が先回りして別の箇所を探す状態を防ぎ、質問を出すタイミングもそろえやすくなります。

よくある失敗は、画面を出してから営業側が思いついた順に説明する進め方です。顧客はどこを見ればよいか分からず、気になる点があっても話を止めにくくなります。

宣言は長くする必要はありません。最初の一言は、本日は提案書の前提、デモ画面、最後に次回確認事項の順で見ます、という程度で十分です。

  • 最初に見る画面を伝える
  • 途中で確認する箇所を伝える
  • 最後に決めたい次アクションを伝える

この3点を先に出すと、顧客は説明を聞くだけでなく判断する準備に入れます。新しい論点を増やさず、次のセクションでは商談前に固定すべき準備項目を扱います。

商談前に決める4つの準備

画面共有の成否は、商談中の話し方だけでなく、共有前の設計で大きく変わります。共有対象、通知、資料、確認質問を先に決めると、説明が長引く前に顧客の判断材料をそろえられます。

共有対象・通知・資料・確認質問を決める

営業の画面共有前には、共有対象、通知、資料、確認質問の4点を固定します。商談中に迷う余地を減らすほど、顧客の反応を見る時間を残せます。

この4点は、画面を映す前の「共有前4点チェック」として扱うと整理しやすくなります。何を見せるか、何を消すか、どの資料で進めるか、どこで聞くかを事前に決めます。

  • 共有対象: 画面全体ではなく、見せるウィンドウを決めます
  • 通知: 社内チャット、メール、カレンダー通知を止めます
  • 資料: 1画面で伝える論点を絞ります
  • 確認質問: 顧客に話してもらう問いを用意します

チェックリストは、営業担当の緊張を下げるためだけのものではありません。営業マネージャーが商談録画を見返す際も、失注原因を準備不足と説明不足に分けて確認できます。

通知と個人情報は顧客目線で消す

通知と個人情報は、営業側の都合ではなく顧客がどう受け取るかで判断します。別案件の社名や社内チャットが映ると、提案内容より情報管理への不安が先に立ちます。

商談前には、通知オフ、不要タブの削除、ファイル名の確認、ブラウザ履歴の非表示を済ませます。特に複数顧客を同日に対応する営業担当は、前商談の資料が残りやすいです。

現場で起きやすいのは、資料そのものではなく周辺情報の映り込みです。画面共有は顧客の信頼を預かる場面なので、見せない情報を先に消す準備が次の資料設計にもつながります。

資料とデモは一画面一論点に絞る

資料とデモは、一画面一論点に絞ると顧客が迷いにくくなります。複数の機能、料金、導入手順を同時に見せると、相手は何を判断すべきか分からなくなります。

提案書なら課題、効果、条件を同じ画面に詰め込みすぎない設計が必要です。デモ画面でも、全機能を順番に見せるより、顧客の業務に近い操作だけを先に見せます。

営業マネージャーがレビューする場合は、画面ごとに顧客の反応があったかを見ます。反応が薄い画面は、情報量が多いか、判断に関係しない論点を映している可能性があります。

オンラインデモの画面設計まで整理したい場合は、オンラインデモの進め方も確認すると、デモ画面と商談目的を結びつけやすくなります。

最初に聞く質問例を3つ用意する

最初に聞く質問は、顧客の関心を画面共有の前にそろえる役割があります。営業側が話し始める前に相手の見たい点を聞くと、説明順を商談目的に合わせやすくなります。

使いやすい質問は、相手の判断軸を引き出す問いです。たとえば「まずこの資料のどこから確認したいですか」「今日の判断で一番知りたい点はどこですか」と聞きます。

前提のずれを早めに見つけたい場合は、「この画面で前提と違う点はありますか」と確認します。準備した問いを起点にすると、商談中の説明を短く区切る進め方へ移れます。

商談中に相手を迷わせない進め方

商談中の画面共有では、相手の視線を営業側が直接確認できません。だからこそ、見る場所、説明の区切り、質問の聞き方を言葉で補う必要があります。

画面のどこを見るか先に言う

共有画面では、見てほしい場所を先に言います。相手は営業側のカーソルや視線を完全には追えないため、注目点を言葉で固定する必要があります。

「右上の利用人数を見てください」「中央の赤枠が今回の確認箇所です」のように、位置と言葉をセットにします。複雑な管理画面では、画面名、位置、判断軸の順で伝えると迷いにくくなります。

画面が単純な場合は、説明が細かすぎるとかえってテンポを落とします。相手が迷う箇所だけを先に示し、次の区切りで理解度を確認します。

説明は60秒ごとに確認で区切る

画面共有中の説明は、長く続けず短く区切ります。60秒前後で理解確認を挟むと、相手の疑問や反論を早い段階で拾いやすくなります。

確認は「ここまでで不明点はありますか」だけでは弱くなります。営業現場では、「今の画面で社内説明に使えそうな点はありますか」と聞くほうが、検討温度をつかみやすくなります。

複雑なデモでは、60秒という時間より機能単位で区切るほうが自然な場合があります。いずれの場合も、説明を止める地点を先に決めておくと一方通行を避けられます。

避ける質問例は誘導と詰問

誘導質問や詰問は、画面共有中の相手の本音を消しやすくなります。画面を見せながら答えを迫ると、相手は違和感を言い出しにくくなります。

避けたい質問は、「ここは問題ないですよね」「この機能があれば十分ですよね」「なぜ前回から進んでいないのですか」です。オンライン商談で確認漏れを減らすには、オンライン商談カンペの作り方も使えます。

営業AI・営業DX オンライン商談のカンペ作成方法|商談漏れを防ぐ5手順

代わりに、「この画面で判断しにくい点はどこですか」と聞きます。意思決定を確認する場合も、選択肢を示したうえで自由回答の余白を残すのがおすすめです。

反応が見えない時は共有を止めて聞く

反応が見えない時は、画面共有を一度止めて相手に聞きます。共有し続けたまま説明を増やすより、認識ずれを早く見つけるほうが商談は前に進みます。

「一度画面を止めます。ここまでの説明で、社内に持ち帰る時に引っかかりそうな点はありますか」と聞くと、相手は答えやすくなります。営業側も表情や沈黙を確認できます。

参加者が多い商談では、代表者に確認するかチャットを併用します。共有を止める判断ができると、次に何を見せ、何を隠すべきかも決めやすくなります。

共有する画面と見せない画面

営業の画面共有では、何を見せるかと同じくらい、何を見せないかが成果を左右します。提案書、デモ、料金表は商談フェーズで順番を変え、個人情報や未確定資料は共有対象から外します。

提案書・デモ・料金表は順番を変える

提案書、デモ、料金表は、商談フェーズに応じて見せる順番を変えます。相手の関心が課題整理、利用イメージ、費用判断のどこにあるかで、最初に出す画面は変わります。

【弊社支援事例から見えた失注理由の読み直し】

弊社が支援した企業では、過去の失注理由を会話単位で見直し、同じ反応でも検討段階によって意味が変わることを確認しました。提案書、デモ、料金表の順番を固定せず、相手が気にしていた論点から画面を出す運用に変えました。

価格が最重要論点の場合は、料金表を後回しにしすぎないことも必要です。クロージング前の判断軸を整理する場合は、営業クロージングの判断軸も合わせて確認できます。

全画面共有は操作デモ以外で避ける

全画面共有は、操作デモ以外では限定的に使います。複数アプリをまたぐ流れを見せる必要がない商談では、ウィンドウ共有のほうが情報管理しやすくなります。

使い分けは、次のように整理できます。

共有対象推奨注意点
提案書ウィンドウ共有該当ページから開く
デモ画面原則ウィンドウ共有遷移が多い時だけ全画面にする
社内管理画面共有しない別顧客情報を映さない

アプリ間遷移を説明する場合は、全画面共有が必要になることがあります。その場合も、通知、不要タブ、デスクトップ上のファイル名を閉じてから共有します。

この観点を入れると、研修や営業改善の判断を現場の行動に戻しやすくなります。

個人情報・社内通知・未確定資料は見せない

個人情報、社内通知、未確定資料は共有しません。内容そのものより、見えてしまった事実が信頼低下につながるため、事前に共有範囲から外します。

営業マネージャーは、共有事故を担当者の注意不足だけで片付けないほうがよいです。顧客の反応を消す画面運用や、未確定資料を開く癖があると、商談停滞の原因を見誤ります。

共有画面で顧客の反応を消していないかを見直すと、商談停滞の原因を整理しやすくなります。チームの数字が動かない背景を整理したい場合は、次の資料を確認材料にできます。


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画面共有を商談レビューに残す

画面共有の改善は、商談後のレビューに残して初めてチームの学習になります。共有中のつまずき、次回提案の確認、チーム共通ルールまでつなげると、個人の話し方ではなく商談品質を改善できます。

共有中のつまずきをレビュー観点にする

画面共有中のつまずきは、商談レビューで改善すべき観点になります。顧客発話比率、次回設定率、提案後停滞率に落とすと、成果との関係を説明しやすくなります。

よくある失敗は、共有事故や説明の長さを担当者の注意不足だけで終えることです。録画や議事録がない場合でも、どの画面で沈黙が増えたかをメモに残すとレビュー材料になります。

弊社が支援した企業では、成果が出た商談の裏で担当者の負荷が増えたケースもありました。個人努力に寄せすぎず、商談管理のレビュー観点として残すと、次回資料の直し方まで決めやすくなります。

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次回提案とフォロー資料を同じ画面で確認する

次回提案とフォロー資料は、商談の最後に同じ画面で確認します。画面上で論点、担当者、期限をそろえると、商談後の認識ずれを減らせます。

弊社が支援した企業の商談では、過去の失注理由を見直し、提案の切り口を変えたことで再商談につながったケースがあります。次回の画面で何を変えるかまで決めると、フォローが作業連絡で終わりにくくなります。

稟議ルートが複雑な場合は、同じ資料だけで全員を動かそうとしないほうがよいです。決裁者、利用部門、窓口担当で見る画面を分ける必要があるため、最後に誰向けの資料かを確認します。

個人技をチームの画面共有ルールに変える

画面共有のやり方をチームルールにすると、個人技を商談品質の標準に変えられます。見せる順番、止める場面、確認質問をそろえると、メンバー指導の粒度が安定します。

Sales Science Company 弊社は、200社超の営業チーム支援を通じて、商談改善を個人の経験則で終わらせない設計を重視しています。商材ごとに順番が違う場合も、共通ルールと個別ルールを分けると運用しやすくなります。

個人の反省ではなく育成テーマとして整理したい場合は、営業スキルをチームで高める方法も参考になります。

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画面共有の改善は、顧客発話や次回設定のようなレビュー指標に落とすと、社内で説明しやすくなります。営業メンバーごとの課題を構造化する確認材料として、こちらを参照できます。

よくある質問

営業では画面全体とウィンドウ共有のどちらがよいですか

資料説明や料金表の確認は、見せる情報を限定しやすいウィンドウ共有が基本です。複数アプリをまたぐ操作デモだけ、全画面共有を検討します。具体的な進め方は組織の現状に応じて調整します。

画面共有しっぱなしはよくないですか

画面共有しっぱなしは、相手の表情や沈黙を見落としやすくなります。説明を短く区切り、反応が薄い時は一度共有を止めて確認します。まずは現状の課題を整理することから始めます。

画面共有中に相手の反応が見えない時はどう進めますか

反応が見えない時は、説明を追加する前に共有を止めて質問します。社内に持ち帰る際の引っかかりを聞くと、懸念を確認しやすくなります。商談後は、どの画面で反応が薄くなったかをレビューに残します。

まとめ

営業の画面共有は、資料説明を増やすほど成果が出るものではありません。見せる目的、共有範囲、確認質問、止めるタイミングを決めることで、顧客の理解と合意を進めやすくなります。

商談中は、見てほしい場所を言葉で示し、説明を短く区切って反応を確認します。個人情報、社内通知、未確定資料を映さない準備も、提案内容と同じくらい信頼に関わります。

画面共有を個人技のまま放置すると、顧客の沈黙や検討停滞の原因が記録に残らず、次回も同じ説明に戻りやすくなります。クロージング前の判断軸まで整理したい場合は、営業クロージングの判断軸も合わせて確認できます。

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画面共有のうまさを個人技で終わらせず、商談レビューと次回改善につなげたい方は、弊社の支援内容を確認すると、担当者ごとの指導観点を整理しやすくなります。


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※具体的な数値は導入企業の許可を得た範囲で一部加工しています

この記事を書いた人
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谷本潤哉
元電通、2016年創業。株式会社FAZOM代表取締役。自らの組織崩壊を原点に、営業プロセスを数字で再現する独自メソッド「メトリクスマネジメント」を体系化。累計200社超の営業組織を支援し、売上向上・新人の早期戦力化など成果を創出。