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オンライン商談のカンペ作成方法|商談漏れを防ぐ5手順

オンライン商談のカンペ作成方法|商談漏れを防ぐ5手順

▼ この記事の内容

オンライン商談のカンペは、話す文章を読む台本ではなく、進行・質問・反論・合意・次アクションの漏れを防ぐ確認表です。短語で作り、画面横で見て、商談後レビューで更新するとチームの商談品質をそろえやすくなります。

BtoB営業10名規模のチームでは、各メンバーが別々のメモで商談に入ると、決裁者確認や次回合意の抜けが起きやすくなります。オンライン商談のカンペは、この抜け漏れを減らすための確認表として設計します。

ただし、話す文章をそのまま書くと、視線が外れたり棒読みになったりします。反論の背景を確認できず商談が止まりやすくなるため、カンペは台本ではなく補助表として使います。

営業マネージャーは、個人メモを作らせるだけでなく、商談後レビューで確認漏れを更新できる形にします。作成、使用、改善の流れまで決めると、カンペは新人向けの安心材料からチーム標準に変わります。


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オンライン商談のカンペは台本ではない

オンライン商談のカンペは、話す文章を読むための台本ではなく、商談中に確認すべき論点を短く並べる補助表です。進行、質問、反論、合意、次アクションを分けると、会話を止めずに確認漏れを減らせます。

カンペに書くのは話す文章ではなく確認事項

オンライン商談のカンペに書く内容は、読み上げる文章ではなく確認事項です。商談中に見る目的は、説明を増やすことではなく、聞くべき論点と合意事項を漏らさないことです。

小規模なBtoB営業チームでは、メンバーごとに別々のメモで商談へ入ると、決裁者確認や次回合意の抜けが起きます。共通の確認事項を置くと、マネージャーが商談後に同じ基準でレビューできます。

複雑な商材では、項目を増やしすぎると確認表が読書用メモに変わります。初回商談では顧客課題、決裁関係、次回合意を優先し、詳しい条件確認は後続商談に分けます。

たとえば短時間の商談なら、冒頭で前提を確認し、中央で課題と影響範囲を聞き、最後に次回条件を確認します。カンペには各場面で見る短い問いだけを置くと、画面共有や相手の発言を妨げにくくなります。

トークスクリプトとの違いは会話の自由度

カンペとトークスクリプトの違いは、発話を固定するか、確認の自由度を残すかです。カンペは論点の抜け漏れを防ぎ、トークスクリプトは話す順番や表現をそろえます。

新人研修の初回だけは、短いトークスクリプトを併用する方法も有効です。商談に慣れた後は、長文の台本より確認表へ移すほうが、顧客の発言に合わせて質問を変えられます。

チームで運用する場合は、冒頭説明だけをスクリプト化し、ヒアリングや反論処理は確認項目として残します。これにより、標準化と会話の自由度を両立できます。

比較軸 カンペ トークスクリプト
目的 確認漏れを防ぐ 発話内容をそろえる
商談中の見方 要点だけを見る 文章を追う
向く場面 ヒアリング、反論処理、合意形成 新人の初回練習、定型説明

表の違いから分かる通り、オンライン商談ではカンペを会話の確認表として使うほうが自然です。BANTの確認項目を商談中に整理したい場合は、BANTの確認漏れを防ぐ設計も合わせて確認できます。

営業AI・営業DX BANTとは?営業の案件管理に使えるヒアリング手法と質問例・活用ポイント

HubSpotの記事でも、準備したトークトラックに加えて顧客の話を聴く姿勢が必要だと説明しています。文章を読むより、顧客の発言に合わせて次の質問を選ぶ運用が有効です。

参考:10 Ways to Improve Your Talk Track Immediately|HubSpot

棒読みになるカンペは商談の反応を消す

棒読みになるカンペは、オンライン商談で顧客反応を見落とす原因になります。長文を追う時間が増えるほど、表情、沈黙、質問の変化に気づく時間が減ります。

営業メンバーがデモ商談で説明文を読み続けると、顧客の関心がどこで下がったかを記録できません。カンペは「価格懸念を確認」「決裁者を確認」のように、次に聞く行動へ変換します。

商談では、話す量を増やすほど安心できると考えられがちです。相手に話してもらう時間を残すために、カンペの文字量を減らすほうが反論処理の材料を集められます。

法務確認済みの説明や必須告知だけは、短い定型文として別枠に分けます。通常のヒアリングや合意形成は短語で作ると、作成手順にも移しやすくなります。

オンライン商談カンペの作り方5手順

オンライン商談カンペは、商談フローを5つの確認ブロックに分けて作ります。長文ではなく短語と質問例で整理すると、会話中に見ても発話を止めずに使えます。

進行・質問・反論・合意・次アクションに分ける

オンライン商談カンペは、進行、質問、反論、合意、次アクションの5ブロックに分けます。各ブロックを1行で作ると、商談中に確認する順番が明確になり、話し忘れと合意漏れを減らせます。

  1. 進行: 商談の目的、時間配分、話す順番を置きます。
  2. 質問: 顧客課題、決裁関係、導入時期を確認します。
  3. 反論: 価格、優先度、社内調整への確認質問を置きます。
  4. 合意: 顧客が同意した論点と残課題を分けます。
  5. 次アクション: 次回日程、参加者、宿題を明記します。

FAZOM商談補助表では、商談の流れを文章化せず、確認対象だけを5ブロックに分けます。BtoB営業チームなら、初回商談用と提案商談用で行を分けると使い分けやすくなります。

短時間のオンライン商談では、5ブロックを進行、質問、次アクションの3つに圧縮するのも有効です。重要なのは項目数ではなく、忘れると失注につながる確認事項を先に置くことです。

各項目は一文でなく短語で書く

カンペの各項目は、一文ではなく短語で書くのが有効です。価格不安、判断者、導入時期のように名詞で置くと、視線移動を短くし、顧客の発言を聞きながら次の確認へ移れます。

悪い例は、価格に不安がある場合は導入効果を説明して納得してもらう、という長文です。良い例は、価格不安、効果確認、判断者、導入時期のように、次に聞く対象だけを並べます。

複雑商材で短語だけでは不安な場合は、必須説明を別資料に分けます。商談画面の横に置くカンペには、読む文ではなく聞く順番を残すと、次の質問設計に移りやすくなります。

最初に聞く質問例を3つ固定する

オンライン商談の冒頭では、最初に聞く質問例を3つ固定します。開始直後の確認をそろえると、営業メンバーごとのヒアリング漏れを減らし、商談後レビューの基準もそろいます。

  • 本日の商談で一番確認したいことは何ですか。
  • 現状の営業活動で、どの場面に課題を感じていますか。
  • 今回の検討には、どなたが最終判断に関わりますか。

質問を固定する目的は、顧客を型にはめることではありません。営業メンバーが緊張しても、課題、優先度、決裁関係の3点を先に確認できる状態を作るためです。

顧客が冒頭から目的を明確に話し始めた場合は、質問順を崩して構いません。カンペには質問文そのものより、課題、優先度、決裁関係という確認対象を残します。

避ける質問例は詰問と誘導質問

オンライン商談で避ける質問は、詰問と誘導質問です。顧客が答えを選べない聞き方は、発言量を減らし、反論の背景を見えにくくするため、商談カンペから外すのが有効です。

詰問の例は、なぜ今まで改善していないのですか、という聞き方です。誘導質問の例は、この課題なら早く導入すべきですよね、という聞き方です。

代わりに、これまで改善が進みにくかった理由はどこにありますか、と聞くと背景を確認できます。反論を受け止める質問に変えると、商談中の使い方と項目の削り方も判断しやすくなります。

商談中に自然にカンペを見る方法

オンライン商談中のカンペは、画面の近くに置き、見る回数と時間を減らして使います。確認する場面を沈黙前、合意確認前、次アクション整理前に絞ると、顧客の反応を見ながら進行できます。

カンペは画面横に置き視線移動を小さくする

オンライン商談のカンペは、カメラと商談画面の近くに置くのが基本です。視線の移動幅を小さくすると、顧客から見た不自然な目線の外れを抑えられます。

【専門家の見解】

商談カンペは読むための資料ではなく、顧客反応を拾うための確認表です。文字を追う時間を減らすほど、表情、沈黙、質問の変化に気づけます。

画面共有中は、共有範囲にカンペや社内メモが映らない設定を事前に確認します。オンライン商談ツールの使い分けや基本機能は、商談中の画面共有とツール選定の考え方も参考になります。

営業AI・営業DX 商談管理ツールのおすすめ17選|比較表・選び方・導入効果まで完全解説

見るタイミングは沈黙前と合意確認前に絞る

カンペを見るタイミングは、沈黙が生まれる前と合意確認の前に絞ります。会話中に何度も見るより、次に聞く項目を切り替える場面だけで確認するほうが自然です。

たとえば30分商談なら、冒頭の目的確認後、提案前、次回日程の確認前に見るだけで十分です。営業メンバーが不安な場合も、確認回数を増やすより、見る場面を3回に固定します。

新人の初回商談では、確認回数が少し増えても問題ありません。ただし顧客の話を遮って読む使い方は避け、沈黙前に次の質問を選ぶ運用へ寄せると安定します。

顧客発言中は読むよりメモを優先する

顧客が話している最中は、カンペを読むよりメモを優先します。オンライン商談では、発言内容、表情の変化、沈黙の理由を残すほうが、次の質問と反論処理に直結します。

支援先の営業チームでは、顧客発言中に価格、決裁者、期限の3語だけをメモ欄へ残す運用にしました。全文を書き取らず、次に確認する対象へ変換すると、聞き返しの質が上がります。

商談記録係が同席する場合は、営業担当が会話に集中し、記録係が発言メモを補います。書き足した内容は商談後レビューで整理し、次回のカンペに反映する流れへ接続します。

カンペに入れる項目と入れない項目

カンペに入れるのは、忘れると失注につながる確認事項です。読み上げないと話せない長文や、自社都合の説明順は削り、顧客の判断を進める項目に絞ります。

入れる項目は失注を防ぐ確認事項に絞る

カンペに入れる項目は、失注を防ぐ確認事項に絞ります。課題、決裁者、比較対象、導入時期、次アクションのどれかに関係しない項目は優先度を下げます。

判断軸入れる項目入れない項目
失注防止決裁者、予算、比較対象自社サービスの長い説明文
合意形成顧客が認めた課題、判断条件営業担当者の話したい順番
次アクション日程、参加者、宿題、期限あとで確認できる一般情報

表の基準は、商談後に確認漏れとして戻ってくるかどうかです。たとえば高単価商材では、決裁者と社内説明の条件を聞けないまま提案すると、次回日程が止まりやすくなります。

入れる項目を減らすほど、商談中に見返す速度は上がります。カンペは情報の保管場所ではなく、商談中の判断を助ける最小限の確認表として使います。

入れない項目は読み上げ前提の長文

カンペに入れない項目は、読み上げ前提の長文です。長文の提案理由や反論回答を入れると、顧客の反応より文章の消化を優先してしまいます。

NG項目短く置き換える例理由
弊社は多くの企業を支援しており…実績提示は必要時のみ顧客課題から離れやすい
費用対効果については…費用懸念の内訳確認先に理由を聞く必要がある
次回はぜひ決裁者同席で…次回参加者確認事項として扱える

オンライン商談では、長文を読むほど声の抑揚が単調になります。新人営業でも、短語を見て自分の言葉で話す練習をしたほうが、顧客の反応に合わせやすくなります。

説明文を削るのが不安な場合は、商談前のロープレで補います。本番のカンペには、練習で身につけた話し方を呼び出す短い項目だけを残します。

反論処理は回答文でなく確認質問にする

反論処理は、回答文ではなく確認質問としてカンペに入れます。顧客の反論は、費用、時期、社内合意、比較対象のどれが原因かで返答が変わるためです。

回答文を固定すると、相手の事情を聞く前に説明を重ねやすくなります。カンペには、反論の種類を見分ける短い質問を置きます。

反論入れない回答文入れる確認質問
費用が高い費用対効果を説明します比較している費用は初期費用ですか、運用負荷ですか
今は時期ではない早く始めるほど有利です見直し時期はいつ頃なら現実的ですか
社内で相談します資料を送ります相談相手はどの役職の方ですか

親記事で扱う営業クロージングの確認観点も、オンライン商談では質問に分解して使うと実践しやすくなります。

営業AI・営業DX 営業クロージングとは?成功率を上げる8つのコツ

反論で商談が止まる場面が多い場合は、個人の回答力だけでなく、質問の型を見直す必要があります。止まった商談を動かす観点を整理したい方は、以下の資料もご確認いただけます。


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個人カンペをチーム標準に変える

個人カンペは、商談後レビューで更新して初めてチーム標準になります。営業マネージャーは、言い回しではなく確認項目、反応対応、次回改善の基準として運用します。

新人と経験者でカンペの粒度を変える

新人と経験者では、オンライン商談カンペの粒度を変えます。新人には質問例と確認項目を多めに置き、経験者には判断軸と例外条件だけを残します。

弊社が支援したB2B営業チームなら、新人用は各ブロックに質問例を多めに置き、中堅用は判断軸だけに絞ります。ハイパフォーマーには、失注時に抜けた確認事項だけを追記させます。

標準化しても、営業担当者の個性を消す必要はありません。そろえるのは顧客から回収する情報であり、話し方ではなく商談後に比較できる確認項目です。

ロープレではカンペ通りより反応対応を見る

ロープレでは、カンペ通りに話せたかより反応対応を見ます。顧客役が費用、時期、社内合意の懸念を出したとき、短語から確認質問へ変えられるかを確認します。

確認するのは暗記ではなく、相手の反応に合わせて項目を選び直せるかです。録画を見ながら、視線と質問の切り替えも確認します。

評価項目は、視線、質問の順番、反論時の確認、合意形成、次アクションの5つに絞ります。ロープレ設計の基本は、営業ロープレの進め方もあわせて確認できます。

商談・営業スキル 成果が出る営業ロープレのやり方|準備からフィードバックまで

練習で見つかった弱点を個人メモで終わらせると、次の商談で再発します。商談品質の標準化や練習から本番への接続に課題がある場合は、以下の資料もご確認いただけます。


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商談後レビューで次回のカンペを更新する

商談後レビューでは、次回のカンペを更新します。振り返りは感想で終えず、抜けた確認事項、反論への返し方、次回の質問を具体的に書き換えます。

更新内容は、聞けた項目、聞けなかった項目、次回必ず聞く項目に分けます。レビューで一つだけ直す項目を決めると、次回商談に反映しやすくなります。

更新時は、商談録やメモから聞けた項目、聞けなかった項目、次回聞く項目を分けます。運用時の評価項目は、営業ロープレのチェック項目と合わせるとレビューしやすくなります。

商談・営業スキル 営業ロープレのチェックシート項目例|形骸化しない作り方と運用手順

カンペ更新が個人任せのままだと、商談品質の差は残り、マネージャーのレビューも属人的になります。練習、商談、振り返り、改善を一続きで運用したい方は、営業改善プログラム資料をご確認いただけます。


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よくある質問

オンライン商談でカンペを見るのは失礼ですか

カンペを見ること自体は失礼ではありません。画面横に置き、沈黙前や合意確認前だけ短く見る使い方なら、顧客の話を遮らず確認漏れを防げます。具体的な進め方は組織の現状に応じて調整します。

カンペとトークスクリプトは何が違いますか

カンペは確認事項を並べる補助表で、トークスクリプトは発話内容や順番を固定する台本です。オンライン商談では、会話の自由度を残すカンペのほうが使いやすいです。まずは現状の課題を整理することから始めます。

カンペはどこまで細かく書くべきですか

カンペは、忘れると失注につながる項目だけに絞ります。課題、決裁者、比較対象、導入時期、次アクションを短語で置き、長文説明は別資料やロープレで補います。定着させるには、週次の振り返りで次回行動を確認します。

まとめ

オンライン商談のカンペは、話す内容を暗記するためではなく、確認漏れと合意漏れを防ぐために使います。進行、質問、反論、合意、次アクションを短語で整理すると、顧客の反応を見ながら自然に確認できます。

個人のカンペで終わらせず、ロープレと商談後レビューで更新すると、メンバーごとの商談品質もそろえやすくなります。練習、商談、振り返り、改善を一続きで回せない状態を放置すると、確認漏れや反論対応の差が残ります。

営業改善の実行と定着まで仕組み化したい場合は、営業改善プログラム資料をご確認ください。


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この記事を書いた人
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谷本潤哉
元電通、2016年創業。株式会社FAZOM代表取締役。自らの組織崩壊を原点に、営業プロセスを数字で再現する独自メソッド「メトリクスマネジメント」を体系化。累計200社超の営業組織を支援し、売上向上・新人の早期戦力化など成果を創出。