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インサイドセールスと営業の違い|役割と分業判断

インサイドセールスと営業の違い|役割と分業判断

▼ この記事の内容

インサイドセールスと営業の違いは、接触方法ではなく担当フェーズと成果物です。商談前の接点づくりや課題把握はインサイドセールス、提案・交渉・受注は営業が担います。分業時は、接触方法、担当フェーズ、KPI、成果物、会話ログを並べる「5軸比較フレーム」で役割境界を明確にします。

弊社が支援したIT/SaaS企業では、商談数が102件から81件へ減った一方で、成約率は2.7倍に上がり、6ヶ月で売上改善向上につながりました。インサイドセールスと営業の違いは、件数ではなく商談前後の役割と成果物で見る必要があります。

違いを非対面か対面かだけで理解すると、アポ数は増えても受注につながらない分業になりやすいです。営業側に課題、決裁関与、検討時期が渡らなければ、初回商談で同じ確認を繰り返すことになります。

この記事では、インサイドセールス、営業、フィールドセールス、テレアポの違いを整理し、自社で分業すべきかを判断できる軸を示します。役割境界やKPI、会話ログ、引き継ぎ条件まで見ることで、読み終えるころには専任化すべきか兼務から始めるべきかを説明できるはずです。

役割分担や引き継ぎ条件の整え方を具体的に知りたい方は、以下の資料で営業改善の進め方を確認できますので、分業設計を始める前にあわせてご覧ください。


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インサイドセールスと営業の違い

インサイドセールスと営業の違いは、接触方法ではなく担当フェーズと成果物で判断します。インサイドセールスは商談前の接点づくりと課題把握を担い、営業やフィールドセールスは提案、交渉、受注までを主に担います。

分業する場合は、アポ数だけで境界を引くと責任が曖昧になります。誰が何を聞き、どの情報を渡し、次工程で何を判断するかまで決める必要があります。

担当フェーズは商談前か受注前か

インサイドセールスは、商談前の接点づくり、課題把握、関係構築を担う営業機能です。営業やフィールドセールスは、提案、交渉、受注までを担う点が主な違いで、担当フェーズが商談前か受注前かで役割の線を引きます。

弊社では、インサイドセールスを「商談前の仮説精度を上げる役割」と整理します。単に電話やメールでアポを取る担当ではなく、顧客の課題、検討背景、検討意欲を商談前に見立てる役割です。

営業マネージャーが最初に決めるべきなのは、誰が初回接点を持つかではありません。商談に進める前に、どの条件まで確認できていれば営業へ渡してよいかを決めることです。

少人数組織では、同じ営業担当がインサイドセールスと商談対応を兼務する場合もあります。その場合でも、商談前の仮説づくりと受注前の提案活動を分けて記録すると、後から分業しやすくなります。

例えば、従業員数、利用中のサービス、導入希望時期、決裁者の関与度などを商談前に確認できていれば、営業は初回商談で提案の深掘りに時間を使えます。逆にこれらが曖昧なまま渡ると、商談の前半が情報収集に偏り、受注前の検討支援が薄くなり、分業ラインを決める際は商談化率や受注率まで追うことが重要になります。

接触方法だけで違いを判断しない

非対面だからインサイドセールス、対面だから営業と分けると、実務上の責任境界を誤ります。違いの本質は、顧客接点の手段ではなく、商談前の情報を整える役割を持つかどうかです。

Salesforceのインサイドセールス解説では、電話、メール、ビデオ会議など6件の接点例が示されています。ただし、日本のBtoB分業では、遠隔営業という働き方だけでなく、商談化前後の役割分担まで見る必要があります。

オンライン商談を営業が担当する会社もあれば、訪問前の仮説整理をインサイドセールスが担う会社もあります。つまり、画面越しか訪問かよりも、受注責任を持つ前段で何を確認するかが分岐点になります。

接触方法だけで定義すると、アポを取る人と受注する人の間に情報の空白が生まれます。次に見るべきなのは、インサイドセールスが営業へ渡す成果物が何かという点です。

参考:What is Inside Sales & How it Works|Salesforce

成果物はアポ数だけではない

インサイドセールスの成果物は、アポ数だけではありません。課題仮説、決裁関与、検討時期、会話ログ、次回商談で確認すべき論点まで含めて営業へ渡すことが成果です。

弊社が支援したIT/SaaS企業では、商談数が102件から81件へ減った月がありました。一方で、薄い案件を持ち続けない運用に変えたことで、成約率は2.7倍に上がり、6ヶ月で売上改善向上につながりました。

この事例が示すのは、件数が減ること自体を恐れるべきではないという点です。商談前の見立てが粗いままアポを増やすと、営業側の提案時間が薄い案件に吸われます。

役割の違いは、次のように成果物で整理すると実務に落とし込みやすくなります。

区分 担当フェーズ 主な活動 KPI 成果物 引き継ぎ情報
インサイドセールス 商談前 接点づくり、課題把握、関係構築 商談化率、商談品質、返信率 商談機会と顧客仮説 課題、検討時期、決裁関与、温度感
営業 提案から受注前 提案、条件調整、クロージング 受注率、受注額、案件進捗 受注、失注理由、次回提案方針 提案内容、懸念点、競合状況、合意事項
フィールドセールス 商談から受注 訪問商談、デモ、稟議支援 受注率、商談単価、決裁者接触率 契約合意と導入条件 決裁者反応、導入条件、稟議上の論点

表で見ると、インサイドセールスは商談を増やすだけの部門ではないと分かります。次のセクションでは、役割、KPI、成果物をさらに分解し、営業マネージャーが分業設計に使える比較軸へ落とし込みます。

役割・KPI・成果物の比較

インサイドセールスと営業は、活動場所よりもKPIと成果物で分けると責任境界が明確になります。比較軸は、接触方法、担当フェーズ、KPI、成果物、会話ログの5つです。

分業後に混乱しやすいのは、誰が顧客に会うかではありません。どの品質の商談を渡し、営業側が何を受注責任として引き受けるかです。

インサイドセールスは商談化の質を見る

インサイドセールスのKPIは、アポ数だけでなく商談化率、受注率への接続、引き継ぎ情報の質で見ます。営業側へ渡す案件条件をそろえるほど、分業後の商談品質を保ちやすくなります。

弊社では、この比較を「5軸比較フレーム」で整理します。接触方法、担当フェーズ、KPI、成果物、会話ログを並べると、担当者名ではなく責任範囲で役割を分けられます。

比較軸 インサイドセールス 営業・フィールドセールス
接触方法 電話、メール、オンライン面談 オンライン商談、訪問商談、提案面談
担当フェーズ 商談前の接点づくりと課題把握 提案、交渉、クロージング
KPI 商談化率、返信率、引き継ぎ品質 受注率、受注額、案件進捗
成果物 顧客仮説と商談機会 受注、失注理由、次回提案方針
会話ログ 課題、温度感、検討時期、決裁関与 提案内容、懸念点、合意事項

表で比較すると、インサイドセールスはアポ獲得だけを担う部門ではないと分かります。単純商材では量指標の比重が上がりますが、BtoB営業では商談前の情報品質も見ます。

営業は提案から受注までを見る

営業は、顧客の課題に合わせて提案を組み立て、条件調整から受注までの責任を持ちます。インサイドセールスが渡した仮説を、商談の中で検証して合意へ進めます。

営業側の成果物は、受注だけではありません。失注理由、競合状況、稟議上の懸念、次回提案で修正すべき論点も、組織の改善材料になります。

AEやフィールドセールスをさらに分ける組織では、提案担当とクロージング担当が分かれる場合もあります。初期段階では、営業が受注責任を持つ範囲を先に定めると分業しやすくなります。

KPIは量と質を分けて設計する

分業後のKPIは、量と質を分けて設計します。アポ数、架電数、返信数だけで評価すると、営業側が受注につなげにくい商談まで増える恐れがあります。

量のKPIは、活動量や接点数を把握するために使います。質のKPIは、商談化率、営業側の差し戻し率、受注率への接続など、次工程に進める価値を測るために使います。

初期検証では、指標を増やしすぎず少数に絞るのが現実的です。量と質の設計軸は、インサイドセールスのKPIを分ける考え方で確認できます。

営業AI・営業DX インサイドセールスのKPI設計を4ステップで解説|量より質で成果が変わる

会話ログは引き継ぎ品質を左右する

会話ログが薄いと、アポは増えても商談品質が落ちます。営業が知りたいのは日程だけではなく、顧客の課題、検討背景、決裁関与、温度感です。

よくあるケースとして、インサイドセールスが日程だけを渡し、営業が初回商談で同じ質問を繰り返す場面があります。顧客は説明を二度求められ、営業側も提案準備の精度を上げられません。

弊社の支援現場でも、商談数だけを追うチームほど、経営会議で件数を説明する負荷が高まりやすいです。次のセクションでは、テレアポや内勤営業との違いを分類軸で整理します。

テレアポ・内勤営業との違い

テレアポ、内勤営業、インサイドセールスは、同じ電話やオンライン接点を使っていても分類軸が異なります。テレアポは手段、内勤営業は働き方、インサイドセールスは営業プロセス上の役割として整理します。

名称だけで分けると、アポ獲得だけを強化する組織設計になりやすくなります。営業マネージャーは、誰が何を獲得し、どの情報を次工程へ渡すかで境界を決める必要があります。

テレアポはアポ獲得手段に近い

テレアポは、電話で見込み客に接触し、アポイント獲得を目指す営業手段です。インサイドセールスは、アポ獲得に加えて課題把握や関係構築まで担う役割として分けます。

テレアポを否定する必要はありません。新規接点をつくる手段として有効な場面はありますが、通話後に課題、決裁関与、検討時期を残さないと営業側は提案準備に使えません。

弊社の支援現場でも、電話件数だけを増やしたチームほど、商談後に「なぜ呼ばれたのか」が営業側で分からなくなる場面があります。アポ獲得だけで終えず、商談前情報まで渡すかが分岐点になります。

内勤営業は働き方の分類である

内勤営業は、社内や在宅などの勤務場所を中心にした分類です。インサイドセールスは、働く場所ではなく、商談前の接点づくりと情報整理を担う役割で判断します。

在宅で電話やメールを使っていても、提案、見積もり、条件交渉、受注まで一人で担うなら一般的な営業に近い役割です。反対に、出社勤務でも商談化前の仮説づくりを担うならインサイドセールスに近づきます。

営業マネージャーが見るべきなのは、働き方の名称ではありません。内勤か外勤かを先に決めるより、商談前情報を誰が整え、受注責任を誰が持つかを先にそろえます。

SDR・BDRは対象リードで分かれる

SDRは問い合わせや資料請求などの反応があったリードを扱い、BDRは狙いたい企業へ能動的に接点をつくる役割です。どちらも、営業へ渡す前の接点設計を担う点ではインサイドセールスに含まれます。

SDRとBDRを細かく分ける前に、自社のリード発生源を確認します。広告やセミナー経由が多いならSDR寄り、重点企業を開拓したいならBDR寄りの設計が合います。

少人数組織では、名称を急いで分ける必要はありません。まずはテレアポ、内勤営業、SDR、BDRを分類軸で整理し、次に自社で分業すべき条件を確認すると判断しやすくなります。

分業すべき会社・しない会社

インサイドセールスを分けるべきかは、リード数、商談単価、検討期間、営業人数、SFA/CRM運用成熟度で判断します。名称を先に決めるより、営業がどこで詰まっているかを見ます。

分業は、営業活動を細かくするための施策ではありません。初回接点から受注までを一人で抱えることで、対応漏れや提案準備の粗さが起きている場合に検討します。

リード数が多い会社は分業しやすい

月間リードが多い会社は、初期対応と商談対応を分ける効果が出やすくなります。営業がすべての問い合わせ対応を抱えると、提案準備とクロージングの時間が削られるためです。

判断軸は、リード数だけではありません。商談単価、検討期間、営業人数、SFA/CRMの入力習慣を並べると、専任化するか兼務で始めるかを決めやすくなります。

判断軸 分業しやすい状態 兼務で始める状態
リード数 営業が初回対応を抱えきれない 月間の接点数が少ない
商談単価 提案準備に時間をかける必要がある 単純商材で確認項目が少ない
検討期間 育成と継続接点が必要になる 即決型で検討期間が短い
営業人数 3名以上で役割分担できる 1〜2名で商談数も限られる
SFA/CRM 会話ログを次工程で使える 入力習慣がまだ定着していない

表の条件が複数当てはまるなら、インサイドセールスの役割を分ける余地があります。リードが少ない段階では、専任化よりも確認項目と記録ルールを先に分けます。

高単価商材は情報の引き継ぎが重要

高単価商材では、情報不足のまま商談を渡すと失注リスクが高まります。営業側が知りたいのは日程ではなく、課題、決裁関与、予算感、検討理由です。

分業すると顧客理解が薄まり、フィールド側から差し戻されるのではないかと感じる方は多いです。この不安は、引き継ぎ項目を商談前に固定し、差し戻し理由を改善会議へ戻すことで減らせます。

弊社が支援したアパレル企業では、接客時間が30分から50分に延びても、月あたりの商談数は13件から28件に増えました。質を上げる設計ができれば、時間をかけることが件数低下に直結するとは限りません。

少人数組織は兼務から始める

少人数組織では、専任のインサイドセールスを置く前に兼務から始めるのが現実的です。役割、KPI、ログ項目だけを先に分けると、人数を増やす前でも責任境界を整えられます。

営業が1〜2名の場合、担当者を増やすよりも商談前後の行動を分けて記録します。初回接点で聞く項目、商談で深掘りする項目、受注後に残す項目を分けるだけでも改善点が見えます。

弊社の支援先でも、導入初期に全員が新しい営業手法へ前向きだったわけではありません。弊社の支援先の15名規模の現場では、まず全員に不安を聞き、教え込む前に数字を見る設計へ変えたことで定着が進みました。

一気通貫営業が向くケースもある

すべての会社がインサイドセールスを分業すべきではありません。顧客数が少なく、商談が複雑で、担当者の信頼関係が受注を左右する場合は一気通貫営業が向くこともあります。

分業しない判断が適しているのは、営業が初回接点から提案まで持つことで顧客理解が深まるケースです。単価が高く、案件ごとに稟議構造が大きく変わる場合は、途中で担当を切るより一人が流れを持つ方が自然です。

ただし、組織拡大期に一気通貫営業を続けると、初回対応と提案準備の両方が詰まりやすくなります。分業するかどうかを決めた後は、アポ条件、KPI、会話ログをどうそろえるかが次の論点になります。

連携で決めるKPIと引き継ぎ条件

分業で失敗しないためには、アポ数だけでなく商談化率、受注率、差し戻し理由、会話ログの粒度まで管理します。営業へ渡してよい条件を先に決めることで、責任の押し付け合いを防げます。

インサイドセールスと営業の違いを役割で分けた後は、連携条件を運用に落とします。条件が曖昧なまま分業すると、アポは増えても営業側の提案準備が進みにくくなります。

渡してよいアポの条件を決める

分業で失敗しないためには、営業へ渡してよいアポの条件を先に決めます。課題、予算感、決裁関与、検討時期、次回合意が曖昧なまま渡すと差し戻しが増えます。

引き継ぎ条件は、最初から完璧に作る必要はありません。初期は仮条件で運用し、営業側の差し戻し理由を見ながら月次で修正します。

判断項目は、次の5つに絞ると運用しやすくなります。条件を共通化すると、インサイドセールス側も架電で聞くべき内容をそろえやすくなります。

  • 顧客が話した課題が残っている
  • 予算感または投資判断の前提が確認されている
  • 決裁者または影響者の関与が見えている
  • 検討時期や導入希望時期が分かっている
  • 次回商談の目的に合意している

アポ数だけを追うと商談品質が落ちる

アポ数偏重は、受注につながらない商談を増やす恐れがあります。アポ数の増加が、商談化率や受注率の低下を隠すことがあるためです。

既存営業にインサイドセールス役を兼務させた結果、アポ数は増えたのにフィールド側から差し戻しが増える場面があります。日程は取れていても、課題と検討背景が渡っていなければ営業は提案に入れません。

既存営業にインサイドセールス役を兼務させる場合は、営業側の差し戻し理由を毎週確認します。件数を目的にせず、成約に残る商談条件を見直すことが改善の起点です。

差し戻し理由を改善会議に戻す

差し戻し理由を改善会議に戻すと、分業後の学習が進みます。営業が不満を言うだけで終わらせず、インサイドセールスの会話条件へ反映します。

差し戻しは、個人のミスではなく条件設計の不足として扱います。課題不明、決裁者不明、時期不明、温度感違いのように分類すると、次回の会話改善につながります。

改善会議では、次の順番で扱うと論点が散らかりにくくなります。会議体がまだない場合は、週次の差し戻しメモから始めます。

  1. 差し戻し内容を記録する
  2. 原因を条件不足か会話不足に分類する
  3. トークの聞き方を修正する
  4. 次回架電の確認項目へ反映する

SFA/CRMに残す項目をそろえる

SFAやCRMの入力項目がそろうと、引き継ぎと改善が安定します。入力項目が人によって違うと、営業はログを読んでも商談準備に使えません。

残す項目は、会社ごとに増やしすぎないことが大切です。課題、背景、関係者、検討時期、懸念、次回合意を基本にし、入力負荷が高い項目は後から追加します。

営業全体のKPIとSFA運用を見直す場合は、商談前後で分ける営業KPIの考え方も参考になります。インサイドセールスのKPI設計に迷う場合は、現場で使う指標と改善会議のつなぎ方を整理するのがおすすめです。

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立ち上げ前に確認すること

インサイドセールスを立ち上げる前には、役割定義、KPI、引き継ぎ条件、改善会議、教育方法を先に決めます。最初に仕組みを整えるほど、分業後の混乱を抑えやすくなります。

役割定義から立ち上げる

インサイドセールスの立ち上げは、役割定義から始めるのが有効です。誰が初回接点を持ち、誰が提案し、どの条件で営業へ渡すかを先に決めます。

役割が曖昧なまま始めると、アポ数、商談化率、受注率のどこを誰が改善するのか分からなくなります。既に役割が明確な会社では、KPIとログ項目から見直す方が早い場合もあります。

初期設計では、細かな職種名よりも責任の境界を優先します。インサイドセールス、営業、マネージャーが同じ定義を見て動ける状態を作ることが、立ち上げ後の教育にもつながります。

教育とトーク改善を並行する

分業後は、教育とトーク改善を同時に回す必要があります。担当者を配置するだけでは、課題の聞き方や温度感の判断が個人任せになります。

教育では、商材知識だけでなく、どの質問で課題を深掘りし、どの条件で営業へ渡すかをそろえます。短期検証では、代表的なトークだけを選び、差し戻し理由から改善する方法でも始められます。

営業現場では、エースに聞けば勝ち筋が分かると考えられがちです。弊社の支援先では、エース自身の説明と実際の会話がずれており、ログを見て初めて再現すべき行動が明確になりました。

FAZOM式営業改善ループで整理する

「FAZOM式営業改善ループ」は、架電や商談、ログ、レビュー、練習、次回改善をつなぐ考え方です。分業後の成果を個人任せにせず、改善が現場に戻る流れを作ります。

インサイドセールスでは、架電やオンライン接点のログを残し、営業側の差し戻しや受注結果をレビューに戻します。その結果を次の練習やトーク修正に使うと、商談前工程の精度が上がります。

役割分担と改善サイクルの現在地を整理したい方は、営業改善の実行と定着まで伴走するプログラムの考え方を確認すると判断しやすくなります。自社の分業がどこで止まっているかは、以下の資料からチェックできます。


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よくある質問

インサイドセールスは営業ですか?

インサイドセールスは営業の一部です。ただし、受注まで一人で担う営業ではなく、商談前の接点づくり、課題把握、関係構築、商談化を主に担う営業機能として分けます。具体的な進め方は組織の現状に応じて調整します。

インサイドセールスとフィールドセールスの違いは何ですか?

インサイドセールスは電話、メール、オンラインで商談前の接点をつくり、フィールドセールスは提案、交渉、クロージングを担います。違いは活動場所だけでなく担当フェーズです。

インサイドセールスはどこまで担当しますか?

一般的には初回接点、課題把握、関係構築、商談設定までを担当します。ただし、商材や組織規模によっては簡易提案や既存顧客フォローまで担う場合もあります。まずは現状の課題を整理することから始めます。

まとめ

インサイドセールスと営業の違いは、非対面か対面かではなく、商談前の情報整理を担うか、提案から受注までを担うかにあります。役割を分ける場合は、KPI、成果物、会話ログ、引き継ぎ条件までそろえることで、分業後の混乱を抑えやすくなります。

一方で、すべての会社がすぐに専任化すべきではありません。リード数、商談単価、検討期間、営業人数、SFA/CRM運用成熟度を見て、兼務から始める判断も現実的です。

アポ数だけを増やす分業は、営業側の差し戻しや提案準備の粗さにつながります。営業分業を始める前に、自社の役割分担と改善ループを点検しておくと安心です。

分業設計や改善ループの整え方をさらに詳しく知りたい方は、以下の資料で具体的な進め方を確認できますので、あわせてご覧ください。


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※具体的な数値は導入企業の許可を得た範囲で一部加工しています

この記事を書いた人
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谷本潤哉
元電通、2016年創業。株式会社FAZOM代表取締役。自らの組織崩壊を原点に、営業プロセスを数字で再現する独自メソッド「メトリクスマネジメント」を体系化。累計200社超の営業組織を支援し、売上向上・新人の早期戦力化など成果を創出。