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営業の失注分析とは?失注理由を改善に変える5手順とレビュー質問例

営業の失注分析とは?失注理由を改善に変える5手順とレビュー質問例

▼ この記事の内容

営業の失注分析は、失注理由を単なる報告で終わらせず、顧客要因、自社要因、競合要因、商談プロセスに分け、次の商談で変える行動へつなげる活動です。案件の事実、背景理由、レビュー質問をそろえると改善に使えます。

失注は営業担当にとって振り返りにくいテーマですが、売上改善の材料でもあります。重要なのは、失注理由を責任追及ではなく、次の商談で変える判断条件として扱うことです。

営業マネージャーが見るべき点は、表面的な理由だけではありません。価格、時期、競合、決裁者、課題認識の裏側にある営業プロセス上の確認漏れを確認します。

この記事では、営業の失注分析の意味、失注理由の分類、改善に変える5手順、レビュー質問例、失敗しやすい注意点を整理します。営業会議で扱う項目まで落とし込みます。

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営業の失注分析は理由を改善行動に変える活動

失注分析は、失注理由を分類し、営業プロセスのどこを変えるかを決める活動です。責任追及ではなく、次回商談の改善に使います。

失注分析は理由を整理し次の行動へつなげること

営業の失注分析とは、失注案件の理由を分類し、次の商談で変える行動に落とす活動です。価格、時期、競合、決裁者、提案価値を具体的に分けて確認すると、改善の入口が見えます。

失注理由を一言で終えると、改善策も曖昧になります。高いと言われた案件でも、予算不足、価値訴求不足、決裁者不在では打ち手が違います。分析では、顧客が話した理由と営業側が推測した理由を分け、事実と解釈を混ぜないようにします。

営業マネージャーは、失注理由を会議で扱える粒度に整えます。次回商談の質問、資料、提案順序、決裁者確認を変えるところまで決めます。

失注理由は顧客要因と自社要因に分ける

失注理由は、顧客側の事情と自社側の改善余地に分けます。顧客の予算、時期、社内優先順位は顧客要因で、提案内容や確認不足は自社要因です。

顧客要因に見える失注でも、自社側で変えられる点が残る場合があります。決裁者を確認できたか、課題の優先順位を聞けたかを見直します。一方で自社要因だけに寄せすぎると営業担当への負担が増えるため、市場条件や顧客都合も切り分けます。

分類後は、変えられる項目を選びます。営業会議では、顧客要因を把握した上で、自社側の次回行動を一つ決めます。

分析対象は勝てる可能性があった案件に絞る

失注分析は、すべての失注を同じ深さで扱う必要はありません。勝てそうだった案件、重点顧客、同じ理由が繰り返される案件から優先します。

初期から条件が合わない案件まで深く分析すると、会議時間が足りなくなります。改善余地がある案件を選ぶと、学びを行動に変えやすくなります。基準は、案件規模、商談ステージ、失注理由の頻度、再商談可能性です。

対象を絞ったら、同じ質問で振り返ります。案件ごとに聞くことが変わると、失注理由を比較できなくなります。

失注理由を分類する主な観点

失注理由は、価格、決裁、競合、課題認識に分けて確認します。表面的な理由の奥にある背景理由を見ます。

分類よくある表現確認すること
価格・予算高い、予算がない価値訴求、予算枠、比較対象
決裁・時期今ではない、稟議が進まない決裁者、導入期限、社内優先度
競合・価値他社に決めた選定軸、差分、提案の弱点
課題認識必要性が低い痛みの強さ、放置コスト、次回接点

価格や予算に関する理由

価格や予算の問題は、単に値引きで解決できるとは限りません。顧客が価格を高いと感じた背景に、価値の伝わり不足や予算枠の違いがあるかを見ます。

確認する質問は、比較対象、予算の決め方、導入しない場合の影響です。価格だけを理由にすると、提案改善の余地を見落とします。

次回行動は、費用対効果の説明、優先課題の再確認、導入範囲の分割などです。値引き前に、顧客が何に納得していないかを確認します。

決裁者や導入時期に関する理由

決裁者や導入時期の問題では、商談相手だけで判断しません。誰が決裁し、いつまでに何を決める必要があったかを確認します。

稟議が止まった案件は、決裁者の関心、社内優先順位、導入期限が曖昧だった可能性があります。商談中に確認できた情報を振り返ります。

次回行動は、決裁プロセスの質問を早めることです。初回商談の段階で、関係者、期限、社内での比較軸を確認します。

失注理由を組織課題として見る場合は、営業課題を整理する観点も参考になります。

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競合比較や提案価値に関する理由

競合比較で負けた場合は、機能差だけでなく顧客の選定軸を確認します。価格、実績、導入支援、使いやすさなど、どの軸で負けたかを分けます。

提案価値が伝わらなかった案件では、顧客課題と提案内容がつながっていたかを見直します。資料のきれいさより、顧客の判断条件に答えたかを確認します。

次回行動は、競合名を聞くことだけではありません。顧客が重視した比較軸を確認し、提案前半でその軸に答える構成へ変えます。

課題認識や優先順位に関する理由

顧客の課題認識が弱い場合、商談は進みにくくなります。必要性は理解していても、他の課題より優先されていなければ失注につながります。

確認する質問は、放置した場合の影響、今期の優先課題、関係部署の困りごとです。課題の痛みが弱ければ、導入時期も後ろ倒しになります。

次回行動は、課題の大きさを顧客自身の言葉で確認することです。提案前に、なぜ今扱う必要があるかを合意します。

失注分析を改善につなげる5手順

失注分析は、事実収集、理由分解、プロセス確認、改善行動、会議運用の順で進めます。記録だけで終えません。

Step1|失注案件の事実を集める

Step1では、失注案件の事実を集めます。商談ステージ、顧客の発言、競合、決裁者、提示価格、次回行動、最終連絡の内容を確認し、推測と分けて記録します。まず確認します。

事実が足りないまま分析すると、担当者の印象で理由が決まりやすくなります。顧客が言ったこと、営業が観察したこと、記録に残ることを分けます。

SFAやCRMに残す項目もそろえます。自由記述だけでは比較しにくいため、分類項目と補足メモを併用します。

Step2|失注理由を一次理由と背景理由に分ける

Step2では、失注理由を一次理由と背景理由に分けます。一次理由は顧客が表に出した理由で、背景理由は商談の流れから推測される根本要因です。

例えば、価格が高いという一次理由の背景に、費用対効果の説明不足や決裁者への合意不足がある場合があります。両方を分けて記録します。

背景理由は断定せず、仮説として扱います。次回商談で確認する質問に落とすことで、分析を行動に変えられます。

Step3|営業プロセス上の確認漏れを見つける

Step3では、営業プロセス上の確認漏れを見つけます。初回商談、課題確認、提案、稟議支援、クロージングのどこで失注要因が生まれたかを見ます。

プロセスで見ると、担当者個人の反省だけで終わりません。質問設計、資料、会議レビュー、決裁者確認など、組織側で直せる点が見えます。

確認漏れが複数ある場合は、最初に起きたものを優先します。後半の失注理由は、前半の確認不足から生まれていることがあります。

失注理由を記録基盤へ残す場合は、SFAで失注理由を記録する方法も合わせて確認できます。

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Step4|次回商談で変える行動を決める

Step4では、次回商談で変える行動を一つ決めます。質問、資料、提案順序、決裁者確認、競合確認のどれを変えるかを具体化します。

改善行動が多すぎると、現場は実行できません。失注理由ごとに、次回商談で必ず試す行動を一つ選びます。

行動は会議で確認できる形にします。誰が、どの案件で、いつ試し、次回会議で何を報告するかを決めます。

Step5|レビュー質問を会議に組み込む

Step5では、レビュー質問を営業会議に組み込みます。失注後だけでなく、失注しそうな案件の段階で質問できるようにします。

会議で毎回聞く質問を決めると、担当者の振り返り粒度がそろいます。決裁者、競合、予算、優先順位、次回行動を確認します。

失注分析は継続して意味が出ます。1回の反省会ではなく、会議の質問とSFA項目に組み込み、同じ理由の再発を見ます。

失注理由をSFAに残す場合は、SFAで失注理由を残す方法も確認できます。

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失注レビューで使える質問例

失注レビューでは、顧客課題、決裁プロセス、競合比較を同じ型で確認します。質問を固定すると比較しやすくなります。

顧客課題を確認する質問

顧客課題を確認する質問では、顧客が何に困っていたか、なぜ今解決したいのか、放置した場合の影響を聞きます。課題の強さを確認します。

レビューでは、課題を営業側の言葉に置き換えすぎていないかを確認します。顧客の発言が残っていなければ、次回商談で聞く質問を決めます。

質問例は、何が最も困っていたのか、いつまでに解決したかったのか、社内で誰が困っていたのかです。課題の具体性を見るために使います。

決裁プロセスを確認する質問

決裁プロセスを確認する質問では、誰が最終判断をしたか、稟議に必要な情報は何か、導入期限はいつだったかを確認します。

商談相手が前向きでも、決裁者の関心が違えば失注します。提案前に関係者と判断条件を聞けていたかを振り返ります。

質問例は、最終承認者は誰か、比較資料は誰が見るか、導入しない判断は何で決まるかです。次回商談の確認漏れを防ぎます。

競合比較を確認する質問

競合比較を確認する質問では、顧客が何を比較軸にしたかを確認します。価格、機能、支援範囲、導入実績、使いやすさのどれが効いたかを見ます。

競合名だけを聞いても改善には不十分です。自社提案がどの比較軸で弱かったかを把握すると、資料や提案順序を変えられます。

質問例は、最終的に重視した条件は何か、自社提案で不安だった点は何か、次に提案するなら何を補うべきかです。

レビューで使う質問項目を整理する場合は、営業ヒアリングの質問項目も確認できます。

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失注分析で避けたい失敗

失注分析では、印象だけの分類、価格偏重、記録止まりを避けます。営業会議で使える行動に変えると、同じ理由の失注を追いやすくなります。

失注理由を担当者の印象だけで決めない

失注理由を担当者の印象だけで決めると、改善策がずれます。顧客発言、商談記録、提案資料、次回行動の有無を見て確認します。

印象は仮説として扱い、事実と分けます。事実が足りない場合は、次回商談で聞く質問やSFA項目を追加します。

マネージャーは、担当者を責めるのではなく確認すべき情報をそろえます。会議の質問がそろうと、失注理由の粒度もそろいます。

価格だけを失注原因にしない

価格だけを原因にすると、値引き以外の改善策が見えなくなります。顧客が価格を理由にした背景には、価値訴求不足や優先順位の低さがある場合があります。

価格失注では、比較対象、予算枠、稟議材料、導入しない場合の影響を確認します。値下げ前に、何が納得されていなかったかを見ます。

次回は、費用ではなく判断条件を先に聞きます。顧客が何を成果と見るかを確認すると、提案の焦点を合わせやすくなります。

価格以外の確認観点を整理する場合は、クロージング前の確認観点も確認できます。

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記録で終わらせず会議で活用する

失注理由を記録して終わると、改善につながりません。記録した理由を営業会議で見て、次に変える質問や行動を決める必要があります。

SFAに失注理由を入れるだけでは、行動は変わりません。会議で同じ理由が繰り返されていないかを確認し、改善策を更新します。

IPAのDX解説では、デジタル変革を競争力維持・強化につなげる考え方を示しています。失注分析も記録を会議と改善に接続して初めて価値が出ます。

参考:デジタルトランスフォーメーション(DX)|IPA

失注理由を組織改善へ広げる場合は、営業組織の改善課題を整理する方法も参考になります。

商談・営業スキル 営業のフレームワーク24選!具体例や選び方、活用時の注意点も解説

失注分析を組織課題として整理する場合は、営業組織の課題整理も確認できます。

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よくある質問

営業の失注分析は何から始めればよいですか?

まず失注案件の事実を集めます。顧客発言、商談ステージ、競合、決裁者、提示価格、次回行動を確認し、担当者の推測と分けて記録すると、理由の分類と改善行動を決めやすくなります。

失注理由はどのように分類すればよいですか?

価格、決裁、時期、競合、提案価値、課題認識に分けます。顧客が話した一次理由と、その背景にある自社側の改善余地を分けると、次回商談で変える質問や資料を決められます。

失注分析を営業会議で活用するコツは何ですか?

毎回同じレビュー質問を使うことです。決裁者、競合比較、予算、課題の優先順位、次回行動を確認し、記録で終えずに次の商談で試す行動を一つ決めます。翌週の会議で実行結果も確認します。

まとめ

営業の失注分析は、失注理由を責任追及で終わらせず、次の商談で変える行動へつなげる活動です。価格、決裁、競合、課題認識を分けて確認します。

進め方は、事実収集、一次理由と背景理由の分解、営業プロセスの確認、改善行動の決定、レビュー質問の会議組み込みです。記録だけで終えず、会議運用に接続します。

失注分析をSFAやAI活用、営業組織の改善サイクルまで広げたい場合は、以下の資料でFAZOMの支援範囲をご確認ください。


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この記事を書いた人
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谷本潤哉
元電通、2016年創業。株式会社FAZOM代表取締役。自らの組織崩壊を原点に、営業プロセスを数字で再現する独自メソッド「メトリクスマネジメント」を体系化。累計200社超の営業組織を支援し、売上向上・新人の早期戦力化など成果を創出。