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営業育成・研修

営業育成の進め方と失敗原因|新人が立ち上がる商談レビューと練習の設計

商社営業の育成ガイド|若手立上げから商談レビューまで

▼ この記事の内容

営業育成は、知識を教える活動ではなく、成果につながる行動基準をそろえ、実商談レビューと練習を同じ基準で回す設計です。新人営業の立ち上がりを早めるには、スキル基準、OJT、研修、ロープレ、成果指標を分断せずにつなぐ必要があります。

営業育成では、弊社支援テーマで新人の独り立ちまでの期間へ短縮した例があります。差が出た要因は、研修量を増やすことではなく、行動基準、商談レビュー、練習を同じ観点でつないだことです。

現場では、先輩ごとに教える内容が違い、新人が何を直せばよいか分からなくなる場面があります。そのまま放置すると、商談数だけが増えても、ヒアリングや提案の質がそろいにくくなります。

この記事では、営業育成で判断が止まりやすい基準設計、失敗原因、施策の使い分け、成果指標を整理します。研修、OJT、ロープレ、商談レビューを分断せず、自社で回せる育成設計へ落とし込む手順を示します。 読み終えるころには、新人営業に何を求め、どの練習へ戻し、どの指標で改善を見るべきかを説明できるはずです。


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営業育成で設計すべき基準とは

営業育成で最初に設計すべき基準は、成果につながる行動、実践機会、レビュー観点、反復方法です。知識を教えるだけでは、商談で再現できる行動までそろいません。

営業育成は行動基準をそろえる活動

営業育成は、成果につながる行動基準をそろえ、実践、レビュー、反復を同じ観点で回す取り組みです。知識量ではなく、商談で再現できる行動を育てます。比較条件と運用場面まで一文で確認できます。

新人営業では、到達基準が曖昧なままOJTを始めると、先輩ごとに教える内容が変わります。50名規模の営業組織でも、担当者ごとに商談レビューの観点が違えば、改善の優先順位がそろいません。

弊社が支援した育成テーマでは、新人の独り立ちまでの期間へ短縮した例があります。短縮だけを狙ったのではなく、先輩やメンターの負担を役割ごとに整理した点が大きな条件です。

営業育成を始める際は、まず営業プロセスごとの行動基準を言語化するのが有効です。次に、その基準を研修、OJT、ロープレ、商談レビューへ接続します。

研修だけでは現場行動に定着しにくい

営業研修は、共通知識をそろえる場として有効です。しかし、研修で学んだ内容を実商談のレビューへ戻さなければ、現場行動として定着しにくくなります。

よくある失敗は、研修の受講完了を育成完了として扱うことです。受講者が内容を理解しても、初回商談でどの質問を使うか、提案前に何を確認するかが決まっていなければ行動は変わりません。

営業マネージャー側にも、研修後の扱いに迷いが生まれます。月曜の研修で学んだ内容が、水曜の商談同席や金曜のレビューで参照されなければ、現場では別の基準で指導が進みます。

研修を活かすには、学習テーマをそのままレビュー項目に変換しますが、たとえば、ヒアリング研修後は、質問数ではなく、顧客の意思決定条件を聞けたかで確認します。研修は単独施策ではなく、OJTや商談レビューへ渡す前提で設計するのが現実的です。共通知識をそろえた後は、実商談で何を観察するかまで決めます。

実商談レビューと練習を同じ基準でつなぐ

営業育成では、実商談レビューと練習を同じ基準でつなぐ必要があります。レビューで見えた弱点を、次のロープレや商談前準備に戻すことで改善が続きます。

営業改善プログラム「FAZOM」では、商談前後のデータ、レビュー、次回改善を分断しない考え方を重視します。ここでいう営業改善プログラムとは、営業行動の改善を一度の研修で終わらせず、現場のレビュー運用へ定着させる支援を指します。

営業組織では、商談レビューが反省会で終わることがありますが、何が悪かったかを話すだけでは、新人営業が次回の商談で変える行動を選べません。実際に設計する基準は、ヒアリング、提案、クロージング、振り返りのように場面別へ分けます。商談録音や同席メモが少ない初期は、仮説の評価基準から始めても問題ありません。

営業育成の基準がそろうと、新人営業に何を先に求めるかを決めやすくなります。次のセクションでは、商材理解や顧客理解など、最初に固定すべき基準を整理します。

新人営業育成で最初に決める基準

新人営業育成で最初に決める基準は、商材理解、顧客理解、ヒアリング、提案、振り返りの到達点です。基準を先にそろえると、OJTや営業研修で教える内容が分散しにくくなります。

商材理解の前に顧客理解を優先する

新人営業には、商材説明の暗記より先に顧客理解の基準を置くのが有効です。経験者の場合は、商談プロセスごとの弱点を見て、顧客理解の抜けを補う順番が適しています。

よくあるケースとして、新人がパンフレットの内容を正確に話せても、顧客の社内稟議や比較状況を聞けていない場面があります。管理職は商品知識の量だけでなく、相手の判断材料を集められたかを確認します。

商品説明型の商材では、商材理解も同時に扱う必要があります。その場合でも、説明項目を覚えたかではなく、顧客課題と説明内容を結びつけて話せたかをレビューします。管理職は説明順序だけで評価しません。

顧客理解を優先する基準は、担当者、期限、会議で確認する行動に結び付けます。次回会議では、顧客課題の仮説が更新されたか、未確認事項が残っていないかを確認します。

ヒアリングと提案の到達基準を分ける

ヒアリングと提案は、別の到達基準で評価します。新人営業が聞けた事実と、提案で示した解決策を分けて見ると、商談後レビューの指摘が具体化し、次回行動を決めやすくなります。

到達基準は、商談の場面ごとに分けるとレビューしやすくなります。ヒアリング不足なら質問設計へ戻し、提案不足なら顧客課題に対する打ち手の整理へ戻します。

一人商談では、ヒアリングと提案が同じ会話内で重なることがあります。その場合も評価項目を分けておくと、商談後にどの場面でつまずいたのかを切り分けやすくなります。次の練習テーマも絞れます。

ヒアリングと提案の基準は、商談後レビューで別々に確認します。次回会議では、聞けた事実、未確認の論点、提案に反映した内容を分けて見ます。

スキルマップでレビュー観点を固定する

スキルマップは、新人営業に求める行動とレビュー観点を固定する表として使います。基準を言語化すると、OJT担当者ごとの指摘のばらつきと新人の迷いを減らせます。初回面談でも使えます。

スキルマップを作る際は、商材理解、顧客理解、ヒアリング、提案、振り返りを横並びで整理します。各項目に到達基準とレビュー時の確認質問を置くと、商談後の指摘が行動に変わります。

営業改善プログラム「FAZOM」では、商談前後のデータとレビュー観点をつなぐ考え方を重視します。新人営業でも同じ基準で振り返れるようにすると、練習テーマと実商談の改善点が分断されにくくなります。

新人育成を個別施策で終わらせないためには、育成基準もあわせて確認します。新人営業の立ち上がりを体系化したい場合は、営業人材の育成で押さえるべき基準と進め方を扱う記事も参考になります。

営業AI・営業DX 新人営業の育て方|90日で即戦力化する研修とOJT

自社の営業プロセスごとに必要スキルを分けると、OJTの開始前に迷いを減らせます。新人営業に求める基準を整理したい場合は、次の資料を検討材料として使えます。社内説明にも転用できます。


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営業育成が失敗するパターン表

営業育成の失敗は、研修やOJTの有無ではなく、基準、練習、レビュー、KPIが分断されることで起きます。失敗パターンを切り分けると、最初に直すべき運用が見えます。

まずは、現場で起きやすい失敗を表で整理します。原因を一つずつ分けると、育成担当者の努力不足ではなく、設計不足として改善しやすくなります。

失敗パターン起きる状態原因最初の対策
OJT任せ教える内容が担当者ごとに変わる到達基準が共有されていない商談プロセス別に基準を置く
ロープレ形骸化練習と実商談がつながらない商談レビューの弱点を戻していない直近商談から練習テーマを決める
KPI未設定改善したか判断できない受講数や実施回数だけを見ている行動変化とレビュー実施率を見る

表で見ると、失敗の起点は施策そのものではなく、施策同士の接続不足にあります。研修、OJT、ロープレを増やす前に、同じ基準で運用できるかを確認します。

OJT任せは教える内容にばらつきを生む

OJT任せの営業育成は、担当者ごとに教える内容が変わり、新人の到達水準をそろえにくくします。経験豊富な先輩がいても、評価基準が言語化されていなければ再現性は下がります。

よくあるケースでは、ある先輩は商材説明を重視し、別の先輩はヒアリング量を重視します。新人はどちらを優先すべきか判断できず、商談後の振り返りも感想に寄りやすくなります。

OJTを機能させるには、商談前準備、初回ヒアリング、提案、失注振り返りの観点を先に固定します。熟練者の密着支援がある場合でも、教える内容を言語化すると育成品質を保てます。

ロープレが実商談と切れると形骸化する

ロープレは、実商談レビューで見えた弱点に戻すと育成効果を出しやすくなります。架空の会話練習だけを続けると、現場で直すべき行動と練習テーマがずれます。

ロープレは意味がないと感じる方は、練習量ではなく題材の選び方を見直す必要があります。直近商談で質問が浅かったならヒアリングだけを扱い、価格反論で停滞したなら反論処理だけを練習します。

初期の型練習では、架空シナリオを使う方法も有効です。ただし運用が進んだら、営業研修が現場で定着しない原因と同じように、実商談の弱点へ戻す設計が実施条件になります。

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KPIがない育成は改善判断ができない

KPIがない営業育成は、実施したかどうかだけが残り、改善すべき箇所を判断できません。受講数やロープレ回数だけでは、新人の行動が変わったかを説明しにくくなります。

見るべき指標は、最初から売上だけに寄せないことが重要です。育成初期は商談前準備の完了率、レビュー実施率、次回改善テーマの実行率など、行動に近い指標から確認します。

同じ失敗を繰り返す前に、育成が止まる原因を課題別に切り分けると改善方針を説明しやすくなります。営業マネージャーが数字の動かない原因を整理する材料として、こちらを参照できます。


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OJT・研修・ロープレ・商談レビューの役割比較表

OJT、研修、ロープレ、商談レビューは、営業育成の中で代替する施策ではありません。向く課題と使う場面を分けると、新人営業の弱点を現場行動へ戻しやすくなります。

まずは、4つの施策の役割を比較します。どれを増やすかではなく、どの課題をどの施策で扱うかを決めると、育成の打ち手が散らばりにくくなります。

施策向く課題向かない課題接続先育成KPI
研修共通知識の整理個別商談の弱点修正OJT、確認テスト理解度、現場適用率
OJT現場行動の確認基準のない感覚指導商談前準備、同席レビュー行動実施率、指摘改善率
ロープレ弱点の反復練習実商談と切れた型練習商談レビュー、次回商談再現率、改善テーマ完了率
商談レビュー次の練習テーマ決定反省だけの振り返りロープレ、個別OJTレビュー実施率、次回改善率

営業改善プログラム「FAZOM」の設計思想では、営業育成を知識付与、現場観察、反復練習、商談後レビューに分けて扱います。表の接続先まで決めると、研修の内容がOJTで確認され、レビューの指摘がロープレへ戻ります。

研修は共通知識をそろえる場にする

研修は、営業チームで使う言葉、商材理解、顧客理解、商談プロセスをそろえる場として使います。新人営業に同じ前提を渡すことで、OJT前のばらつきを抑えます。

ただし、研修だけで現場行動まで変えるのは難しいです。eセールスマネージャーの営業ラボ記事でも、営業育成は組織的な取り組みとして整理されています。研修で共通知識をそろえた後は、実商談で何を観察し、どの練習へ戻すかを社内で決める必要があります。

インサイドセールスでは、トークの型を全員でそろえるだけでも初回接点の品質が安定します。架電品質を基準化したい場合は、商談前の会話設計と確認観点を分けて見ると、OJTへ渡す内容が明確になります。

参考:営業育成に関する解説記事|eセールスマネージャー 営業ラボ

OJTは現場行動の確認に使う

OJTは、新人営業が現場で基準どおりに行動できたかを確認する場として使います。先輩のやり方を横で見るだけではなく、商談前後の行動を点検します。

現場では、OJTを任された先輩が自分の成功体験だけで教えてしまうことがあります。商談前準備、ヒアリング、提案、振り返りの基準を置くと、経験談と評価基準を切り分けられます。

OJTの設計で迷う場合は、実施頻度よりも確認項目を先に決めます。現場指導の進め方は、営業OJTを機能させるための設計手順で補足すると、ロープレへ戻す弱点も選びやすくなります。

営業育成・研修 営業OJTを効果的に進める5条件と測り方

ロープレはレビューで見えた弱点に戻す

ロープレは、商談レビューで見えた弱点を短く反復する練習として使います。架空の営業会話を広く練習するより、直近商談で停滞した場面を扱うほうが行動に戻しやすくなります。

よくあるケースでは、価格反論で止まった新人に対して、次回商談全体のロープレを行います。これでは負荷が大きいため、反論処理の最初の質問だけを切り出すほうが練習テーマを絞れます。

ロープレの型を作る際は、商談レビューの指摘をそのまま練習項目へ変換します。具体的な進め方は、営業ロープレを実商談に戻す練習設計を参照すると、商談レビューとの接続を作りやすくなります。

商談・営業スキル ロープレのやり方7ステップ完全ガイド|評価基準と実商談につなげる練習法

商談レビューは次の練習テーマを決める

商談レビューは、良し悪しを評価する場ではなく、次の練習テーマを決める場として使います。新人営業が次回変える行動を一つに絞ると、OJTやロープレへ戻しやすくなります。

営業マネージャーは、商談全体を細かく直そうとするとレビュー負荷が増えます。ヒアリング不足、提案のずれ、合意形成の不足のように分類し、次回商談で直す一点を決めます。

商談録音や文字起こしを使う場合も、先に評価基準を置く必要があります。AI活用まで検討する場合は、AIロープレを営業育成に接続する考え方を確認すると、実行順を整理しやすくなります。

商談・営業スキル AIロープレ比較7選|成果が出る選び方と運用設計の全手順

営業育成を進めるためのチェックリスト

営業育成は、現状把握、基準設計、練習設計、レビュー運用、KPI確認の順で進めます。順番を固定すると、研修やOJTを増やす前に、どこで育成が止まっているかを見極められます。

現状の育成課題を5分類で切り分ける

営業育成の最初の作業は、課題を知識、行動、商談準備、レビュー、成果指標の5分類に分けることです。分類を増やしすぎると、マネージャーが見るべき論点が散らばります。

新人営業が商材を説明できても、顧客課題を聞けない場合は知識不足ではなく行動課題として扱います。商談前の仮説が浅い場合は、準備の型を見直す必要があります。

確認項目は、現場で観測できる行動に落とすと運用しやすくなりますが、次に、分類した課題を営業プロセスごとの基準へ変換します。5分類で見ると、育成施策を増やす前に不足箇所を特定できます。新人ごとの差は、性格ではなくプロセス上の停滞として扱いやすくなります。

基準と練習メニューを対応させる

基準と練習メニューは、営業プロセスごとに一対で設計しますが、到達基準だけを作っても、練習方法が対応していなければ現場行動は変わりにくくなります。ヒアリング基準を置くなら、顧客課題を深掘りする質問練習を用意します。提案基準を置くなら、顧客の状況に合わせて価値を言い換えるロープレに戻します。

営業研修で学んだ共通知識も、OJTやロープレの評価観点へ接続すると定着しやすくなります。基準が曖昧な段階では、練習量を増やすより先に見る観点を絞ります。

  • 顧客理解: 業界課題と担当者の関心を言語化する
  • ヒアリング: 事実、背景、影響、優先度を聞き分ける
  • 提案: 顧客課題と商材価値を結びつける
  • 切り返し: 反論の種類を分けて回答する
  • 振り返り: 次回商談で直す行動を決める

対応表を作ると、マネージャーは毎回ゼロから指摘を考えずに済みます。誰がレビューしても同じ観点で見られるため、次はレビューの運用頻度を決めます。

週次レビューで次回行動を1つに絞る

週次レビューでは、次回商談で直す行動を1つに絞りますが、複数の指摘を同時に渡すと、新人営業は何から変えるべきか判断できなくなります。支援先の一例では、商談後レビューを感想共有で終えず、次回の質問設計だけに絞って改善を回しました。指摘を減らすことで、マネージャーの確認負荷も抑えやすくなります。

レビューでは、良かった点、直す点、次回試す行動を同じ順番で記録します。個別商談の反省を、翌週のロープレやOJTの練習テーマへ戻すことが要点です。

  1. 直近商談で起きた課題を1つ選ぶ
  2. 課題に対応する基準を確認する
  3. 次回商談で試す行動を1つ決める
  4. 次週レビューで実行有無を確認する

週次レビューが回り始めると、営業育成は単発の指導ではなく改善サイクルになります。次のセクションでは、そのサイクルを成果指標としてどう見るかを整理します。

営業育成の成果指標の見方

営業育成の成果は、受講数や研修満足度だけで判断せず、行動変化から商談成果まで段階で追います。前半では現場で変わった行動を見て、後半で商談化や受注寄与を後追いします。

受講数ではなく行動変化を測る

営業育成の初期成果は、研修を受けた人数ではなく、顧客理解、質問設計、提案準備、振り返りの行動が変わったかで測ります。受講数だけでは、現場の商談が改善したかを判断できません。

営業マネージャーは、受講後に新人がどの行動を変えたかを週次で確認します。たとえば商談前メモの作成、顧客課題の仮説化、商談後の改善点記録を見ます。

費用対効果を説明したい場合は、受講費用より先に行動変化の測定単位を決めるのが有効です。営業研修の投資対効果を整理する考え方も、育成指標を置く補助になります。

営業AI・営業DX 営業研修ROIの計算方法|費用対効果を営業KPIで示す

レビュー実施率と次回改善率を見る

営業育成を継続させるには、商談後レビューの実施率と、次回商談で改善行動が反映された割合を見ます。レビューをした事実だけでなく、次回行動までつながったかが判断軸になります。

レビュー実施率は、商談後に記録が残った割合として管理します。次回改善率は、前回の指摘が次の商談準備やロープレに反映されたかを確認します。

現場ではレビューの質より、まずレビューが途切れない運用を作るほうが改善しやすいです。新人本人、同行者、マネージャーの記録場所をそろえると、育成の抜け漏れを見つけやすくなります。

商談品質とオンボーディング完了率を見る

営業育成の中盤成果は、商談品質とオンボーディング完了率で確認します。弊社が支援した50名規模の営業組織では、新人ごとの商談数だけでなく、初回商談後のレビュー完了と次回改善を見ます。

商談品質は、ヒアリング項目の充足、課題仮説の深さ、提案理由の明確さで見ます。オンボーディング完了率は、担当者が単独で一定水準の商談準備と振り返りを回せる状態で判断します。

新人の商談数が増えても、質問が浅いままでは育成成果とは言い切れません。量と質を分けて追うことで、次に増やすべき練習が商材理解なのか、顧客理解なのかを決めやすくなります。

商談化・受注寄与は後追いで確認する

商談化率や受注寄与は、営業育成の最終成果として後追いで確認します。新人育成の直後に受注だけを求めると、商談準備やレビュー改善の途中成果を見落としやすくなります。

経営層へ説明する場面では、育成活動が売上に効いているかを問われます。その場合も、行動変化、レビュー実施、商談品質、商談化、受注寄与の順に接続して説明すると、育成投資の根拠を示しやすくなります。

自社の営業プロセスに合う成果指標を整理できていない場合は、まず育成基準とレビュー観点をそろえるのがおすすめです。営業マネージャーが週次で見る指標を決めると、育成の優先順位を現場で判断しやすくなります。


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AIロープレや商談レビュー導入前の確認点

AIロープレや商談レビューAIは、営業育成の基準が決まっている組織ほど使いやすくなります。先に正解基準、商談データの戻し先、レビュー責任者を決めると、ツール比較の判断がぶれにくくなります。

AI活用前に正解基準を決める

AIロープレを検討する前に、良い商談の正解基準を決める必要があります。基準がないまま機能を比べると、採点結果を育成に戻せず、現場の納得も得にくくなります。

正解基準は、顧客理解、質問設計、提案理由、反論処理、次回合意のように行動で分けます。経験者向けなら弱点別に絞り、新人向けなら基礎項目から順に扱います。

基準がある組織は、AIロープレの比較へ進みやすくなります。製品ごとの違いを確認したい場合は、AIロープレを比較する前の判断軸も参考になります。

商談・営業スキル AIロープレ比較|商談成果に直結する選び方と運用の実践6軸

商談データを次の練習へ戻せるか確認する

商談レビューAIを育成に使うなら、商談データを次の練習テーマへ戻せる運用が必要です。録音や議事録を分析しても、次回のロープレやOJTに反映されなければ改善は止まります。

導入後の運用に不安がある場合は、まず手動レビューで戻し先を決めるのが現実的です。商談後に一つだけ改善テーマを選び、次回練習で同じ観点を確認します。

データが少ない組織では、全商談を詳細に分析するより、重点商談から始めるほうが続きます。戻し先を絞ると、マネージャーの確認負荷を増やさずに改善サイクルを回しやすくなります。

誰がレビューを運用するか決める

AI活用の前に、レビュー責任者と運用頻度を決める必要があります。担当者が曖昧なままでは、AIの指摘が共有されても、誰が次の練習へ変換するかで止まります。

営業マネージャーが全件を見る必要はありません。新人本人が一次振り返りを行い、先輩が重点項目を確認し、マネージャーが週次で優先テーマを決める分担が有効です。

最初から高度な分析を求めるより、週次で一つの改善テーマを決めるほうが定着します。AI活用は、営業育成の基準とレビュー運用が回り始めてから比較すると判断しやすくなります。

よくある質問

営業育成で迷いやすい論点は、定義、初期行動、施策の使い分けに集まります。短く答えを整理すると、前述した基準設計とレビュー運用を社内で説明しやすくなります。

営業育成とは何ですか?

営業育成とは、成果につながる営業行動の基準を決め、OJT、研修、ロープレ、商談レビューを同じ基準で回す取り組みです。知識を教えるだけでなく、実商談で再現できる行動へ移す設計まで含みます。

新人営業を早く育てるには何をすればよいですか?

新人営業を早く育てるには、最初に商談プロセスごとの到達基準を決めるのが有効です。先輩同行の回数だけを増やすより、準備、質問、提案、振り返りの観点をそろえると改善点が見えます。

営業研修とOJT、ロープレはどう使い分けますか?

営業研修は知識や型のインプット、OJTは実商談での実践、ロープレは弱点を絞った反復練習に向いています。商談レビューで見つけた課題を研修や練習へ戻すと、施策が分断されにくくなります。

まとめ

営業育成は、研修やOJTを増やす前に、成果につながる行動基準をそろえることから始まります。顧客理解、ヒアリング、提案、振り返りの到達基準を決めると、商談レビューと練習を同じ観点で回しやすくなります。

基準がないまま現場任せにすると、先輩ごとに指摘が変わり、新人営業は次回商談で何を直すべきか判断できません。営業マネージャーも、育成が成果につながっているかを説明しにくくなります。

まずは自社の営業プロセスに合わせて、育成基準とレビュー観点を整理することが重要です。新人営業に求める行動と成果指標をそろえたい方は、スキルマップのたたき台を使うと、社内で育成方針を説明しやすくなります。

※具体的な数値は導入企業の許可を得た範囲で一部加工しています

導入判断の確認項目と具体的な進め方は、以下の資料で詳しく確認できます。


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この記事を書いた人
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谷本潤哉
元電通、2016年創業。株式会社FAZOM代表取締役。自らの組織崩壊を原点に、営業プロセスを数字で再現する独自メソッド「メトリクスマネジメント」を体系化。累計200社超の営業組織を支援し、売上向上・新人の早期戦力化など成果を創出。