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オンボーディング資料は、入社者が成果を出すまでに必要な知識、手順、判断基準、相談先をまとめる資料です。営業向けでは、顧客理解、商談プロセス、練習、レビュー、成果指標まで同じ基準でつなぐことが重要です。
Microsoftのソフトウェアチームを対象にしたケーススタディでは、32名の開発者と15名のマネージャーへの調査から、オンボーディング中のタスクが学習や自信形成に関わると整理されています。オンボーディング資料は、入社者に情報を渡すだけでなく、業務で成果を出すまでの知識、手順、判断基準、相談先をそろえる資料です。
資料が多くても、練習、実商談、レビューと切れていると読まれないまま残ります。その状態では、営業マネージャーが毎回同じ指摘を繰り返し、新人も何を直せばよいか判断しにくくなります。
この記事では、オンボーディング資料に入れる基本項目、作成手順、営業向けの追加項目、失敗パターン、運用チェックリスト、成果指標を整理します。汎用テンプレートを埋めるだけでなく、現場で使われる基準へ直す視点を押さえられます。
読み終えるころには、自社のオンボーディング資料のたたき台と、公開後に回す運用ルールを作り始められるはずです。営業オンボーディング資料に入れるスキル項目を整理したい方は、テンプレートで確認できます。 記事内の判断軸とあわせて確認すると、優先順位を決めやすくなります。
オンボーディング資料とは何か
オンボーディング資料は、入社者が成果に近づくための知識、手順、判断基準、相談先をそろえる資料です。営業向けでは、読んで終わる資料ではなく、例えば練習や商談レビューで同じ基準を参照するために使います。
成果までの知識と手順をそろえる
オンボーディング資料は、入社者が成果を出すまでに必要な知識、手順、判断基準、相談先を一つにまとめる基準資料です。入社案内や規程集だけではなく、実務で参照します。
新人営業なら、会社情報や商品知識だけでは商談準備に移れません。顧客課題の見方、商談の進め方、困ったときの相談先まで同じ流れで置くと、最初の迷いを減らせます。
作り方の起点は、資料を知識、手順、判断基準、相談先の4つに分けることです。知識は覚える内容、手順は動き方、判断基準は合格ライン、相談先は止まったときの戻り先として扱います。
弊社が支援したIT/SaaSの営業チームでは、商談数が102件から81件へ減った時点で、量だけを見る不安が強まりました。レビューでは成約数を見る順序に切り替え、資料にも判断軸を残す必要がありました。
そのため、オンボーディング資料は情報の保管場所ではなく、配属後の行動をそろえる入口として作るのが有効です。次に、資料を読ませるだけで終わらせない設計を見ていきます。
読む資料ではなく使う基準にする
オンボーディング資料は、読了確認だけで管理するのではなく、配属後の練習、確認、レビューで何度も参照される基準にすると、育成のばらつきを抑えられます。
営業マネージャーが毎回同じ指摘をしている場合、資料に知識はあっても判断基準が足りていない可能性があります。商談前の準備項目、ロープレの合格条件、レビュー観点を同じ言葉で置くと確認しやすくなります。
営業オンボーディングの全体設計では、期間別の育成計画やレビュー設計まで分けて考える必要があります。資料はその全体設計を現場で使うための基準として位置づけます。
Microsoftのソフトウェアチームを対象にしたケーススタディでは、32名の開発者と15名のマネージャーへの調査から、オンボーディング中のタスクが学習や自信形成に関わると整理されています。営業でも、読むだけでなく実務タスクへつなぐ設計が必要です。
商談・営業スキル 営業オンボーディング設計の手順|90日で自走する新人を育てる
一度読めばよい入社案内は、別資料で管理しても問題ありません。一方で営業オンボーディング資料では、商談準備や振り返りで繰り返し使う項目を優先すると、次の基本項目を選びやすくなります。
参考:A Case Study of Onboarding in Software Teams: Tasks and Strategies|arXiv
OJTやマニュアルとの役割を分ける
オンボーディング資料、OJT、マニュアルは役割を分けて設計します。オンボーディング資料は全体の学習順序、OJTは実践支援、マニュアルは作業手順を担います。
マニュアルにすべてを詰めると、入社者はどの順番で学ぶべきか判断しにくくなります。営業なら、CRM入力手順と初回商談の準備基準を同じ資料内で混ぜるより、学習順序と操作手順を分けたほうが使いやすくなります。
OJTは、先輩社員が商談同席やロープレで支援する場です。オンボーディング資料は、そのOJTで何を見るかを事前にそろえる役割を持ちます。
小規模な営業組織では、一つの資料に統合しても運用できます。ただし、見出しの中で全体計画、実践課題、作業手順、相談先を分けておくと、あとから更新しやすくなります。
役割を分けると、次に入れるべき項目も明確になります。基本項目は、会社理解や業務手順だけでなく、学習計画、到達基準、相談先まで含めて整理します。
オンボーディング資料の基本項目
オンボーディング資料の基本項目は、会社理解、業務手順、役割、学習計画、相談先、到達基準に分けて整理します。項目を並べるだけでなく、入社者が次に何を確認すべきかまで示します。
会社・業務・相談先を最初にまとめる
オンボーディング資料の基本項目は、会社理解、業務範囲、使用ツール、相談先、学習計画、到達基準です。営業では初週に迷いやすい情報から置きます。
この分類は、情報を探す順番をそろえるための入口です。営業組織では、ツールの使い方より先に、誰へ何を聞くかを明記すると初動が安定します。
新人営業なら、会社情報や商品知識だけでは商談準備に移れません。顧客課題の見方、商談の進め方、困ったときの相談先まで同じ流れで置くと、最初の迷いを減らせます。
機密情報や顧客情報は、資料に直接貼り込まず権限管理に従います。リンク先、閲覧条件、問い合わせ先を分けて書くと、セキュリティを保ちながら実務で使えます。
会社や業務の説明だけで終わると、入社者はどこまでできればよいか判断できません。基本項目を置いた後は、学習計画と到達基準を同じ表で見えるようにします。
学習計画と到達基準を同じ表にする
学習計画は、いつまでに何を学ぶかだけでなく、何ができれば合格かまで同じ表に入れます。到達基準があると、本人とマネージャーの認識差を減らせます。
営業オンボーディングでは、学習項目と実務行動を切り離さない設計が有効です。商品知識を読んだ後に、顧客課題の説明、ロープレ、商談準備まで確認します。
表にすると、資料が知識の一覧ではなく育成の進行表になります。マネージャーは読了状況ではなく、行動で確認する項目を選べます。
弊社が支援したIT/SaaSの営業チームでは、商談数が102件から81件へ減った局面で、量だけを見る不安が強まりました。資料にも成約数や商談の質を見る順序を残す必要がありました。
営業スキルを到達基準へ分ける設計を確認すると、学習項目を評価やロープレへ接続しやすくなります。初期段階では基準を細かくしすぎず、必須行動から固定します。
テンプレートは自社基準に合わせて直す
テンプレートは、オンボーディング資料を早く作るための出発点です。商材、顧客、スキル基準、レビュー頻度に合わせて直すと、現場で使う基準になります。
汎用テンプレートをそのまま使うと、会社情報や手続きは埋まっても、商談で何を見ればよいかが残りにくくなります。営業資料では、顧客理解とレビュー観点を自社の言葉に置き換えます。
編集するときは、既存項目を増やすよりも削る判断を先に置きます。初週に必要な項目、入社後に広げる項目、独り立ち前に確認する項目へ分けると整理しやすくなります。
弊社の支援先の一例では、トップセールスの暗黙知をそのまま資料にせず、質問、仮説、次回合意の観点に分解しました。属人的な成功談を判断基準へ直すことで、新人が練習しやすくなります。
営業向けに資料を直す段階では、項目の抜けよりも優先順位の判断で手が止まりやすくなります。自社の育成項目を整理する入口として、こちらの資料を参照できます。
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オンボーディング資料の作成手順
オンボーディング資料は、目的設定、対象者整理、既存資料の棚卸し、項目設計、実践課題化、更新責任者の順で作ります。最初に到達点を決めると、資料の量ではなく現場で使う順番を設計できます。
目的と対象者を先に決める
資料作成は、誰を何日後にどの状態へ近づけるかを決めてから始めます。対象者と到達点を先に置くと、入れる項目と削る項目を判断しやすくなります。
全社員共通の入社資料と、営業向けのオンボーディング資料では目的が違います。前者は会社理解や手続きの迷いを減らし、後者は商談準備やレビューの基準をそろえます。
作成手順は、次の順番で進めると整理しやすくなります。最初から完成版を作るより、到達点から逆算して必要な資料だけを残します。
営業マネージャーが作る場合は、初回商談に出る前の合格ラインを一つ置くのがおすすめです。商品説明の暗記ではなく、顧客課題を自分の言葉で説明できるかを見ます。
既存資料を棚卸しして不足を埋める
既存資料は、研修資料、マニュアル、FAQ、商談資料、録画、社内ナレッジに分けて棚卸しします。不足と重複を分けると、新しく作るべき資料が明確になります。
棚卸しでは、資料名ではなく使う場面で分類します。商談前、ロープレ前、失注後に戻る資料へ分けると、入社者が探す順番に近づきます。
古い資料は残すだけでなく、更新停止や削除も判断します。営業トークや価格条件が変わった資料を残すと、新人が古い基準で顧客対応を進める原因になります。
営業ナレッジを整理する作り方を確認すると、既存資料を現場で使う単位へ分けやすくなります。オンボーディング資料では、ナレッジの保存先ではなく学習順序を固定します。
棚卸し後は、足りない項目を一気に作らず、初週に必要なものから埋めます。営業なら、商品知識より先に顧客理解、質問例、初回商談の準備基準を優先します。
読了後の実践課題まで設計する
オンボーディング資料は、読んだ後に行う確認問題、ロープレ、同席、レビューまで紐づけます。読了確認だけで終えると、知識が現場行動に変わりにくくなります。
資料ごとに、読んだ後の行動を一つ決めます。商品資料なら顧客課題の説明、商談プロセス資料なら次回合意のロープレ、CRM手順なら入力結果の確認まで置きます。
安全・規程系の資料は、座学確認だけでよい場合があります。一方で営業資料は、顧客への質問、仮説の置き方、提案前の確認まで練習して初めて現場で使います。
弊社の支援先のアパレル企業では、15名の現場に対して最初から研修を増やさず、一人ずつ不安を聞く設計に変えました。資料作成でも、読ませる量より実践で停滞する場面を先に拾います。
実践課題まで決めると、営業向け資料に追加すべき項目も見えてきます。次のセクションでは、顧客理解、商談プロセス、スキルマップ、ロープレ基準を資料へ入れる方法を整理します。
営業向け資料に追加する項目
営業オンボーディング資料には、顧客理解、商談プロセス、トーク基準、スキルマップ、ロープレ、商談レビュー観点を追加します。一般的な入社資料だけでは、商談で何を判断すべきかが残りにくいためです。
顧客理解と商談プロセスを入れる
営業向け資料では、商品説明より先に顧客課題、商談フェーズ、次回合意の基準を入れます。商談は説明量ではなく、顧客の判断を実行に移す順序で設計します。
商品知識だけを厚くすると、入社者は機能説明から商談を始めやすくなります。資料には、誰が顧客で、どんな課題を持ち、どの段階で何を確認するかを先に示します。
一般資料と営業向け資料の差分は、行動基準にあります。情報項目と商談で使う場面を分けると、資料が営業行動へつながります。
| 項目 | 一般資料 | 営業向け資料 |
|---|---|---|
| 顧客理解 | 顧客属性を説明します | 課題、関係者、検討理由を確認します |
| 商品理解 | 機能や特徴を覚えます | 顧客課題に合わせた説明順を決めます |
| 商談プロセス | 営業活動の流れを知ります | 次回合意の条件を明確にします |
| レビュー | 面談後に報告します | 質問、提案、合意形成の観点で振り返ります |
短期商材では、最初にスクリプトやトーク例を厚くするほうが合う場合もあります。顧客が何を比較し、どこで迷うかを資料に入れると、丸暗記から抜け出しやすくなります。
顧客理解と商談プロセスを入れると、次に必要なのはスキル基準です。スキルマップとロープレ基準をつなぐことで、資料は読了確認から練習へ移ります。
スキルマップとロープレ基準をつなぐ
スキルマップで育成項目を分け、ロープレで確認する場面を決めると、オンボーディング資料は練習に使えます。営業マネージャーは、何を鍛えるかを資料内で固定できます。
スキル項目が多すぎると、新人営業は優先順位を失います。初期は顧客理解、仮説づくり、質問、提案、次回合意など、商談の流れに沿って項目を絞るのがおすすめです。
ロープレ基準は、声の大きさや話し方だけに寄せないほうが実務に近づきます。顧客の課題を聞けているか、提案前に前提を確認できているかを見ます。
商談練習で見るべき評価基準を整理すると、採点者ごとのばらつきを抑えやすくなります。資料には、合格条件と差し戻し条件を同じ言葉で残します。
商談・営業スキル 営業ロープレ評価基準|一般5分類とFAZOMの7軸・採点例
営業スキルを資料に落とすときは、まず育成項目を見える形にする必要があります。自社の商談基準へ編集する前のたたき台として、こちらを参照できます。
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商談レビュー観点を資料に組み込む
商談レビュー観点を資料に入れると、オンボーディング後の指導が属人化しにくくなります。質問、課題整理、提案準備、次回行動を同じ観点で振り返れます。
レビュー観点が資料にない場合、マネージャーはその場の印象でフィードバックしがちです。入社者は何を直せばよいか分からず、次回商談で同じつまずきを繰り返します。
資料内には、商談前、商談中、商談後の確認項目を分けて置きます。商談前は仮説、商談中は質問と合意形成、商談後は次回準備と改善点を見ます。
全商談を詳細レビューすると、マネージャーの負荷が上がります。初期は初回商談、失注商談、重要顧客の商談など、重点商談から始めると続けやすくなります。
弊社が支援した営業組織では、研修を増やす前に商談レビューの観点をそろえたことで、マネージャーごとの指摘の差が小さくなりました。資料には、質問、仮説、次回合意のどこを見るかを残し、個人の経験だけに依存しないレビューへ戻します。
資料が形骸化する失敗パターン
オンボーディング資料が形骸化する主因は、情報過多、読むだけ設計、現場基準なし、更新責任者なしです。資料の完成度より、使う場面と更新ルールの有無が運用を左右します。
資料を増やしても立ち上がりは早まらない
資料が多いほど安心に見えますが、使う場面がない資料は立ち上がりを早めません。入社者が成果に近づくには、必要な情報を必要な順番で使う設計が前提です。
【専門家の見解】
オンボーディング資料は、網羅性だけで評価すると失敗します。営業現場では、初回商談前に開く基準資料のほうが立ち上がりに影響します。
情報過多の資料では、入社者がどこから読めばよいか判断できません。営業マネージャーも説明漏れを恐れて資料を追加し、読まれない資料を増やします。法令、商品仕様、セキュリティなど、網羅が必要な資料は別に管理します。
オンボーディング資料には、いつ使うか、何を判断するか、誰に確認するかを中心に残します。資料を増やす前に、入社者が最初の商談前に何を見ればよいかを確認します。読む順番を絞ると、読了だけで終わらせない運用を設計しやすくなります。
読むだけの資料は現場行動に変わらない
資料を読ませるだけでは、商談準備、質問、提案、振り返りの行動までは変わりません。読了確認は入口であり、実践課題とレビューで現場への移行を確認します。
資料を作れば自然に読まれると考えたくなる場面は多いです。実際には、入社者は日々の業務に追われ、目の前の商談準備や顧客対応を優先します。
読む資料も、事前知識のインプットには必要です。営業向け資料では、読了後に確認問題、ロープレ、同席、レビューのどれへ進むかを明記します。
よくあるケースでは、商品資料を読ませても商談で顧客課題を聞けないまま進みます。この場合は商品理解の不足ではなく、質問練習やレビュー観点の不足が原因になります。
現場行動に変えるには、資料を読み終えた後の一歩を固定します。次に、更新責任者とレビュー頻度を決め、資料が古いまま残る状態を防ぎます。
更新責任者とレビュー頻度を決める
オンボーディング資料を運用するには、更新責任者、レビュー頻度、現場からの修正依頼ルートを決めます。責任が曖昧な資料は、商談基準が変わっても古いまま残ります。
更新責任者は、人事だけでなく営業マネージャーを含めて決めるのが実務的です。顧客課題、商談プロセス、レビュー観点は現場で変わるため、営業側が更新判断に関わります。
初期は月1回など負担が小さい頻度から始めても問題ありません。重要なのは、入社者の質問やマネージャーの指摘を、個別回答で終わらせず資料の更新候補に戻すことです。
営業オンボーディングの失敗条件をさらに整理したい場合は、資料配布で止まる失敗パターンを確認すると、運用前に見落としやすい論点を補えます。同じ失敗を繰り返さないために、資料更新とレビューの責任を分けて考えます。
商談・営業スキル 営業オンボーディングの失敗原因と防ぐ設計ポイントを現場視点で解説
作って終わりにすると、次の入社者でも同じ質問が繰り返されます。資料が使われない原因を見直す材料として、以下を参照できます。
商談の質を変えて成果につなげる。営業マネージャーが見るべきポイントを、10項目のチェックリスト付きで解説!
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運用に乗せるチェックリスト
オンボーディング資料は、公開後に閲覧、理解確認、実践課題、レビュー、更新を回して定着させます。チェックリスト化すると、資料を作って終わる状態を防げます。
閲覧より実践完了を確認する
運用チェックでは、資料を読んだかではなく、確認問題、ロープレ、同席、レビューが完了したかを見ます。読了は入口であり、現場行動への移行を確認します。
初日は閲覧完了を最低基準にしても問題ありません。ただし、営業オンボーディングでは、読んだ内容を商談準備や顧客対応で使えるかまで見ます。
チェック項目は、資料名ではなく行動単位で置きます。商品資料を読んだかではなく、顧客課題を説明したか、質問例を使ってロープレしたかを確認します。
運用開始時は、次の項目を最低限の確認対象にします。
- 必須資料を閲覧したか
- 確認問題で理解不足を把握したか
- ロープレや同席で実践したか
- 商談後にレビューを受けたか
- つまずきを資料更新候補へ戻したか
閲覧だけを追うと、入社者は資料を閉じた時点で学習を終えたと受け止めます。実践完了まで確認すると、次にマネージャーが見るべき観点も固定できます。
マネージャーの確認項目を固定する
マネージャーは、理解度、実践状況、商談準備、相談の有無を同じ観点で確認します。確認項目を固定すると、担当者ごとの指導差を減らせます。
確認面談では、できていない点だけを詰めると個人攻撃に見えます。行動の不足と環境の不足を分けて聞くと、資料側の改善点も拾いやすくなります。
営業マネージャーなら、商談前の仮説、顧客課題の説明、質問準備、次回合意の置き方を見ます。入社者が迷った箇所は、本人の理解不足だけでなく資料の不足として扱います。
支援先の一例では、抵抗していたリーダーが商談の振り返りを自分の言葉で共有したことで、周囲の空気が変わりました。確認項目を固定すると、個人の感覚ではなく行動の変化を見やすくなります。
改善依頼を資料更新に戻す
現場で出た質問やつまずきは、個別対応で終わらせず資料の更新候補として戻します。同じ質問が繰り返される箇所ほど、資料の改善余地があります。
改善依頼の窓口が曖昧だと、入社者は近くの先輩に聞き、回答が人によって変わります。資料に戻すルートを決めると、次の入社者が同じ迷いを抱えにくくなります。
すべての要望を反映すると、資料はまた肥大化します。更新候補は、初回商談前に必要か、複数人が同じ箇所で迷ったか、成果指標に関係するかで優先順位を付けます。
営業育成を体系化する考え方を確認すると、個別指導を仕組みに戻す観点を整理しやすくなります。改善依頼を資料更新へ戻すと、次はオンボーディング資料の成果をどの指標で説明するかが論点になります。
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成果指標とROIを説明する
オンボーディング資料の成果は、受注だけでなく、知識理解、ロープレ到達、初回商談、商談レビュー、スキル到達で説明します。資料作成のROIは費用対効果だけでなく、立ち上がりの詰まりどころをどれだけ減らせたかで見ます。
受注だけで資料の効果を見ない
オンボーディング資料の効果は、短期受注だけで判断しません。営業成果には商談機会、担当顧客、商品難度が影響するため、行動とレビューの中間指標を必ず併せて見ます。
受注だけを追うと、資料のどこを直すべきかが見えにくくなります。商談前準備、質問設計、提案準備、レビュー後の改善行動を分けて確認すると、育成投資の説明が具体化します。
最終的な事業貢献として、商談化や受注を見ることは必要です。ただし資料改善の段階では、受注前の中間指標を先に置くと、社内説明でもROIの説明が感覚論に寄りにくくなります。
立ち上がりKPIを知識・行動・レビューに分ける
立ち上がりKPIは、知識理解、ロープレ到達、初回商談、レビュー実施、スキル到達の層に分けます。層を分けると、資料作成がどの成果へつながるかを説明しやすくなります。
知識KPIだけを見ると、テストに合格しても商談で動けない状態を見逃します。行動KPIだけを見ると、なぜ動けないのかが分からないため、レビューKPIと組み合わせます。
| KPI層 | 確認すること | 資料への戻し方 |
|---|---|---|
| 知識 | 商品、顧客、業務手順を説明できるか | 説明不足の項目を補います |
| 行動 | 商談準備、質問、提案を実践できるか | ロープレ課題を追加します |
| レビュー | 改善点を言語化して次回へ反映できるか | レビュー観点を資料に戻します |
| 成果 | 商談化や受注など事業指標に近づくか | 中間指標との関係を確認します |
表の要点は、成果指標を一段で置かないことです。営業オンボーディングのKPI設計を確認すると、SaaS営業の立ち上がり指標をさらに分けて整理でき、資料改善の判断にも使えます。
営業改善プログラム「FAZOM」は改善ループの文脈で確認する
営業改善プログラム「FAZOM」は、オンボーディング資料、練習、商談、振り返り、次回改善をつなぐ文脈で確認します。資料テンプレートだけが必要な場合は、先にスキル項目の整理を優先します。
資料を作っても、商談レビューがマネージャーごとの感想で終わると改善は続きません。練習と実商談とレビューが同じ基準でつながる状態を目指すと、支援範囲を判断しやすくなります。
まずは受注前の中間KPIまで分けて、オンボーディングのどの段階で停滞しているかを整理します。資料、練習、レビューの接続まで整えたい場合は、営業改善プログラム「FAZOM」の支援範囲を低圧に確認できます。
よくある質問
オンボーディング資料には何を入れるべきですか
会社情報、業務手順、使用ツール、相談先、学習計画、到達基準を入れます。営業向けでは、顧客理解、商談プロセス、ロープレ基準、レビュー観点も追加します。具体的な進め方は組織の現状に応じて調整します。
オンボーディング資料とマニュアルの違いは何ですか
オンボーディング資料は、入社者が成果へ近づくまでの全体地図です。マニュアルは特定作業の手順書です。
分けると、学習順序と実務手順を混同しにくくなります。まずは現状の課題を整理することから始めます。
オンボーディング資料はテンプレートで作れますか
テンプレートは出発点として使えます。ただし、商材、顧客、役割、到達基準、レビュー頻度は自社に合わせて編集する必要があります。そのまま使うと現場基準が残りにくくなります。
まとめ
オンボーディング資料は、会社情報や手続きの一覧ではなく、入社者が成果に近づくための基準資料です。基本項目、作成手順、営業向けの商談基準、運用チェック、成果指標までつなげると、資料が現場で使われやすくなります。
資料を作って終わりにすると、次の入社者でも同じ質問や同じ商談準備の抜けが繰り返されます。マネージャーは個別説明に追われ、育成のどこが詰まっているかを社内に説明しにくくなります。
オンボーディング資料を作った後に全体設計まで見直す場合は、営業オンボーディングの設計手順も確認すると、期間別の育成計画とレビュー運用を整理しやすくなります。
商談・営業スキル 営業オンボーディング設計の手順|90日で自走する新人を育てる
営業オンボーディング資料を運用まで整えたい方は、支援範囲を資料で確認できます。担当者にとっては、資料作成、練習設計、レビュー運用を別々に抱え込まず、社内説明の論点をまとめやすくなります。
営業の型・商談振り返り・改善の流れを一連の仕組みにする営業改善プログラムはこちら!
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※具体的な数値は導入企業の許可を得た範囲で一部加工しています